マングースとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 05:49 UTC 版)
「ハブ (動物)」の記事における「マングースとの関係」の解説
ハブを捕食する生物は、猛禽類などが知られる。ただし、猛禽類や後述するマングース(フイリマングース)共に積極的に本種を捕食することはなく、特に離島においてハブは生態系の頂点に立っているケースが多い。天敵とすべく海外からフイリマングースが持ち込まれたものの、むしろハブを捕食するどころか、現地のウサギや昆虫といった離島独特の希少種を捕食し、絶滅危惧種に陥った在来種が多く存在する。加えて農作物や鶏など多くの家畜も食い荒らしただけでなく、家屋に浸入してペットのイエネコを襲った例もあった。このためマングースは日本国内において完全な害獣と化し、当初の目的とは逆に環境省などにより駆除作業が進められている。そもそもマングースにとってもハブを捕食する行為は非常に危険を伴い、そのため、他に餌を補充できる環境があるならば、それを積極的に行う必要は全く無い。これらの結果、マングースの移入は外来種持ち込みの失敗例として頻繁に取り上げられている。 かつては沖縄や奄美の各地で観光客向けにハブとマングースを戦わせるショーが行われていたが、動物愛護法の改正により禁止されたため中止された。一部の施設では、戦いの様子を写した映像を上映している。
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