マルリーの機械とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > マルリーの機械の意味・解説 

マルリーの機械

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/25 18:14 UTC 版)

マルリーの機械

マルリーの機械: Machine de Marly)は、フランスに存在した巨大揚水装置。セーヌ川左岸、パリから少し下流の地点に直径11.69mの水車14輪と200のポンプ群からなる装置で水を汲み上げ、高さ154mのマルリーの丘まで運び、そこから8kmの水道橋によってマルリー城ヴェルサイユ宮殿まで水を引いていた。

ヴェルサイユは、元々不毛の地であってルイ14世が宮殿を建造するにあたって多くの噴水を営むにたる水量は確保できなかった。そこで王はリエージュ司教領(現ベルギー南部)からアルノー・ドゥ・ヴィルとレヌカン・スアレム率いる職人集団を招聘し部品や材料も同国から取寄せた。1680年に着工し、1684年、揚水機自体の機構は概ね完成。1688年には水道橋も含む全体が竣工した。その巨大さや複雑な機構が精緻な木造構築物として顕れた「機械」は「世界第8の驚異」とも称され,内外の人々を驚かした。しかし、技術的欠点も多く能力や耐久性が不十分で、維持管理の手間と費用も膨大だったため1713年には見捨てられた状態になり1715年には噴水を作動させることすらできなくなった。それでも1817年に解体されるまで、130年間揚水は続けられた。

参考文献

座標: 北緯48度52分14.9秒 東経2度07分34.8秒 / 北緯48.870806度 東経2.126333度 / 48.870806; 2.126333


マルリーの機械

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:53 UTC 版)

ニセフォール・ニエプス」の記事における「マルリーの機械」の解説

1807年フランス政府セーヌ川からヴェルサイユ宮殿をひくのに使われていた(マルリー=ル=ロワ正確にはその隣のブージヴァルにあった)マルリーの機械の代替となる機械公開選考会を開催した。マルリーの機械は1684年建設されたもので、セーヌ川から1キロほど内陸まで150メートルの高さに汲み上げ送り込む施設である。ニエプス兄弟新たな方式考案し1809年にも再度改良加えたピストン精度高めるなど様々な部品手を加え抵抗をかなり低減させた。彼らは何度も試験し、4フィート4インチ水流落差で、11フィート持ち上げるという結果得た。しかしニエプス兄弟あまりにも時間をかけたため、皇帝別の技術者蒸気機関使ったポンプの製作を依頼した

※この「マルリーの機械」の解説は、「ニセフォール・ニエプス」の解説の一部です。
「マルリーの機械」を含む「ニセフォール・ニエプス」の記事については、「ニセフォール・ニエプス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「マルリーの機械」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マルリーの機械」の関連用語

マルリーの機械のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マルリーの機械のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマルリーの機械 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのニセフォール・ニエプス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS