マニック・ピクシー・ドリーム・ガールではない例
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『アニー・ホール』 (1977) のタイトルロールであるアニーはしばしばマニック・ピクシー・ドリーム・ガールだと言われるが、男性主人公から独立した目的を持っているので違うのではないかという意見もある。 『エターナル・サンシャイン』 (2004) でケイト・ウィンスレットが演じるクレメンタインのキャラクターはマニック・ピクシー・ドリーム・ガール的なトロープの存在を認めてそうなることを拒否する。ジム・キャリーが演じるジョエルに対して「私が単なるコンセプトみたいなもんだと思ったり、私のおかげで自分が完成するとか、生きていられると思うような男も多いんだよね。でも、私は自分の心の平穏を求めてるメチャクチャな女ってだけなの。あんたのは結構だから」。 ズーイー・デシャネルが『(500)日のサマー』 (2009)で演じたサマーはしばしばマニック・ピクシー・ドリーム・ガールだと言われるが、この映画は女性を複雑に見える現実の人間として尊重するよりはモノとして理想化する危険性を示しているため、このトロープの脱構築だとみることができる。監督のマーク・ウェブは「うん。サマーにはマニック・ピクシー・ドリーム・ガールの要素がありますね。未熟な女性観なんでしょ。トムの女性観なんです。サマーが複雑だってことをトムはわかってなくて、結果的に失恋するんです。トムの目にはサマーは完璧なんですが、完璧には深みがない。サマーは女性じゃなく、段階みたいなもんなんです」。 スチュアート・マードック監督によるミュージカル映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』 (2014) の主役であるイヴはこのトロープを転覆させたものであると言われている。主演女優のエミリー・ブラウニングはこのキャラクターが「アンチ・マニック・ピクシー・ドリーム・ガール」だと考え、イヴには「内面がある」し、「途方もなく自分のことに夢中で、オリーはイヴにミューズになってほしいんだけど、イヴは「いいえ結構、自分のなんじゃかんじゃで手一杯」って観じなんです」と言っている。
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