マジックアワー (緑黄色社会の曲)とは? わかりやすく解説

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マジックアワー (緑黄色社会の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/07 14:56 UTC 版)

緑黄色社会 > サマータイムシンデレラ > マジックアワー (緑黄色社会の曲)
マジックアワー
緑黄色社会楽曲
英語名 Magic Hour
リリース 2023年8月7日
規格
A面 サマータイムシンデレラ
ジャンル
時間 3分44秒
レーベル Epic Records Japan
作詞者 小林壱誓
作曲者 小林壱誓
チャート順位
後述を参照
Channel U 収録曲
「∩」
(5)
マジックアワー
(6)
僕らはいきものだから
(7)
ミュージックビデオ
「マジックアワー」 - YouTube

マジックアワー」は、日本のポップ・ロック・バンドである緑黄色社会の楽曲。2023年8月7日に7枚目のシングル『サマータイムシンデレラ』のカップリング曲として発売された。小林壱誓が作詞作曲を手がけたラブソングで、歌詞では「夏が過ぎても離れたくない」という気持ちが歌われている[1]。楽曲はフジテレビ月9ドラマ真夏のシンデレラ』の挿入歌として使用された。

背景・リリース

「マジックアワー」は、元々『真夏のシンデレラ』の主題歌として制作された楽曲[2]。ドラマ側から弾けるようなポップでフレッシュな感じ。夏らしくて青春っぽい感じというオーダーを受けて楽曲制作を行われ、その中で後に主題歌に決まった「サマータイムシンデレラ」が書かれた[3]。その後、まったく違う感じで、大人っぽさもほしいという話が挙がり、2度目の楽曲提出のタイミングで本作が作られた[3]。当初挿入歌を担当する予定はなかったが、本作を聴いたドラマのプロデューサーが気に入ったことから挿入歌に決まった[3]

2023年7月10日にフジテレビ系月9ドラマ『真夏のシンデレラ』の放送が開始され、同日の放送回で「マジックアワー」が挿入歌として使用されることが明かされた[1]。メンバーは中野プロデューサーの、“音楽もキャストの一員”として向き合ってくださる姿勢に、全身全霊で応えたいという気持ちで曲を書き下ろしました。ドラマの大事な場面が音楽によって更に深く心に残るような、そんな魔法がかかることを祈っていますと語っている[1][4]

7月24日、7枚目のシングル『サマータイムシンデレラ』が8月7日に配信リリース、9月6日にCDシングルとして発売されることが発表され、同作のカップリング曲として「マジックアワー」が収録されることが併せて発表された[5]

7月26日に放送されたニッポン放送緑黄色社会・長屋晴子のオールナイトニッポンX』でラジオ初オンエアとなった[6]

制作

「マジックアワー」は、第1話の台本の最後に「花火が上がる」と書いてあったことがきっかけとなり、小林いわく日本の情緒的な風景が浮かびやすいヨナ抜き音階で作られた[7]。ヨナ抜き音階を使ったことについて、小林はヨナ抜き音階はいろいろなアーティストさんが使ってますけど、緑黄色社会ではちゃんと取り入れたことがなかったので、このタイミングでやってみたいなとふと思ったんですよねと語っている[7]

歌詞中の一人称は、緑黄色社会の楽曲では初となる「あたし」が使用された[8]。歌詞中の「あたし」について、インタビュアーから器の大きさもある一方で一途さもある心が素敵と言われた小林は実際に器が大きいというより、むしろ「本当はそんな器の大きさなんかないけど、とりあえずこっちに来て」という気持ちが強い感じなんですよねと語っている[9]。本作の歌詞で描かれた花火は、映画『ジョー・ブラックをよろしく』のワンシーンから影響を受けたもの[9]

間奏のシンセサイザーのフレーズは、小林がアレンジャーのLASTorderに頼んで取り入れられたもので、ギターソロは全員で話し合いさらにギターソロが入ると強い光みたいな存在感が出るよねということから加えられた[7]

ミュージック・ビデオ

「マジックアワー」のミュージック・ビデオは、2023年9月4日に公開された[10][11]。監督は「サマータイムシンデレラ」と同じく大久保拓朗が務めた[10][12]。ミュージック・ビデオは、各メンバーの「夏のひととき」を切り取った内容になっており、タイトルにもなっているマジックアワーに撮影された長屋の映像や、ライブ映像も含まれている[10][11]。撮影は神奈川県真鶴町、足柄キャスティングエリア、香川県三豊市などで行なわれた[13]

評価や反響

「マジックアワー」は、2023年8月16日に公開されたBillboard Japan Download Songsで、4,146ダウンロードを売り上げて初登場10位を記録した[14]オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングでは、8月21日付の同ランキングで初登場10位を記録し、以来9週にわたってチャートインした[15]

フリーライターの橘川有子は、『BARKS』に寄稿したコラムの中で和の情緒を滲ませる旋律はどこかはかなく切なげで、ノスタルジーを誘うと評した[16]。音楽ライターの松本侃士は、『Real Sound』に寄稿したコラムの中で〈あなたは花火〉というサビの一節が象徴的なように、美しくも次の瞬間には散ってしまう刹那的な輝きを伝えていると評し、ドラマ内で描かれる「ひと夏の恋の切なさ」と重なるものと述べた[17]

演奏披露

映像外部リンク
緑黄色社会 - マジックアワー / THE FIRST TAKE - YouTube

「マジックアワー」は、2023年の夏に緑黄色社会が出演した『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』や『MONSTER baSH 2023』などの音楽イベントで演奏された[18][19][20]

2023年9月13日に公開された『THE FIRST TAKE』第358回では、長屋と小林の2人とヴァイオリンチェロを交えたアコースティックのアレンジで披露[21]。ヴァイオリンの演奏は吉田翔平、チェロの演奏は林田順平が担当した[22]

クレジット

※出典[23][24]

緑黄色社会
外部ミュージシャン
レコーディング・スタッフ

チャート成績

週間チャート
チャート (2023年) 最高位
日本 (Japan Hot 100)[25] 80
日本 (オリコンデジタルシングル)[26] 10

脚注

出典

  1. ^ a b c 音楽ナタリー編集部「緑黄色社会、月9ドラマ「真夏のシンデレラ」の挿入歌も担当「魔法がかかることを祈っています」(コメントあり)」『音楽ナタリー』ナターシャ、2023年7月10日。2023年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月1日閲覧
  2. ^ 佐藤勝亮「緑黄色社会「国民的バンド目標」 月9主題歌反響大「ドーム目指したい」 バンド名由来も明かした」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年8月31日、21面。
  3. ^ a b c 井出美緒(インタビュアー:井出美緒)「「緑黄色社会」スペシャルインタビュー 久しぶりに「恋」という言葉を使いました。」『歌ネット』、ページワン、2頁。オリジナルの2023年9月7日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230907143913/https://www.uta-net.com/interview/2308_ryokushaka_22023年9月7日閲覧 
  4. ^ 緑黄色社会の新曲「マジックアワー」、森七菜×間宮祥太朗『真夏のシンデレラ』挿入歌に」『Billboard JAPAN』阪神コンテンツリンク、2023年7月11日。2023年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月1日閲覧
  5. ^ 緑黄色社会、7thシングル『サマータイムシンデレラ』配信&CDでリリース 表題曲先行配信も」『Real Sound』blueprint、2023年7月24日。2023年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月1日閲覧
  6. ^ 緑黄色社会 [@ryokushaka]「このあと24:00からは・・・! 緑黄色社会・長屋晴子のオールナイトニッポンX @haruko_annx」2023年7月25日。X(旧Twitter)より2023年8月31日閲覧
  7. ^ a b c 小松香里(インタビュアー:小松香里)「緑黄色社会「サマータイムシンデレラ」インタビュー|王道を貫き続ける4人の月9主題歌完成までの道のり」『音楽ナタリー』、ナターシャ、2頁、2023年9月6日。オリジナルの2023年7月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230725014924/https://realsound.jp/2023/07/post-1383963.html2023年9月7日閲覧 
  8. ^ 井出美緒(インタビュアー:井出美緒)「「緑黄色社会」スペシャルインタビュー 久しぶりに「恋」という言葉を使いました。」『歌ネット』、ページワン、1頁。オリジナルの2023年9月7日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230907143915/https://www.uta-net.com/interview/2308_ryokushaka2023年9月7日閲覧 
  9. ^ a b 井出美緒(インタビュアー:井出美緒)「「緑黄色社会」スペシャルインタビュー 久しぶりに「恋」という言葉を使いました。」『歌ネット』、ページワン、3頁。オリジナルの2023年9月7日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230907143915/https://www.uta-net.com/interview/2308_ryokushaka2023年9月7日閲覧 
  10. ^ a b c 緑黄色社会「真夏のシンデレラ」挿入歌「マジックアワー」ミュージックビデオ公開(動画あり)」『音楽ナタリー』ナターシャ、2023年9月4日。2023年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月4日閲覧
  11. ^ a b 緑黄色社会、月9挿入歌「マジックアワー」MV公開 スタジオライブ【奏でた音の行方 vol.9】生配信も決定」『Billboard JAPAN』阪神コンテンツリンク、2023年9月4日。2023年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月4日閲覧
  12. ^ 緑黄色社会、『真夏のシンデレラ』挿入歌「マジックアワー」MV公開+スタジオライブ生配信」『BARKS』ジャパンミュージックネットワーク、2023年9月4日。2023年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月4日閲覧
  13. ^ 緑黄色社会『マジックアワー』Official Video / Ryokuoushoku Shakai – Magic Hour』2023年9月4日https://www.youtube.com/watch?v=7AM6VgOvmMQ2023年9月7日閲覧 
  14. ^ 【ビルボード】YOASOBI「アイドル」がDLソング通算10週目の1位、ヒゲダン新曲が2位に続く」『Billboard JAPAN』阪神コンテンツリンク、2023年8月16日。2023年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月7日閲覧
  15. ^ 緑黄色社会のデジタルシングル売上TOP20作品」『ORICON NEWS』oricon ME。2024年7月17日閲覧
  16. ^ 橘川有子「【コラム】緑黄色社会、『真夏のシンデレラ』を彩る「サマータイムシンデレラ」の満足度を『Mステ』歌唱から考察」『BARKS』ジャパンミュージックネットワーク、2023年8月8日。2023年9月7日閲覧
  17. ^ 松本侃士「緑黄色社会が彩る『真夏のシンデレラ』のクライマックス 大切な人への想いに寄り添い続ける“季節を超えた楽曲”に」『Real Sound』blueprint、2023年9月8日。2023年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月14日閲覧
  18. ^ 緑黄色社会 [@ryokushaka]「Thank you‼️ 2023.8.5「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」」2023年8月5日。X(旧Twitter)より2023年9月14日閲覧
  19. ^ 緑黄色社会 [@ryokushaka]「Thank you‼︎ 2023.8.20 MONSTER baSH 2023 @MONSTERbaSH_」2023年8月20日。X(旧Twitter)より2023年9月14日閲覧
  20. ^ 緑黄色社会 [@ryokushaka]「Thank you✨ 2023.8.24 #めざましライブ ⏰」2023年8月24日。X(旧Twitter)より2023年9月14日閲覧
  21. ^ 緑黄色社会、フジテレビ系月9挿入歌「マジックアワー」を一発撮りパフォーマンス」『サンスポ』産経デジタル、2023年9月13日。2023年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月14日閲覧
  22. ^ 穴見 真吾 (緑黄色社会)の2023年9月13日 午後6:59の投稿、2023年9月14日閲覧。
  23. ^ 『サマータイムシンデレラ』(ブックレット)緑黄色社会、Epic Records Japan、2023年。ESCL-5875/6。 
  24. ^ 『Channel U』(ブックレット)緑黄色社会、Epic Records Japan、2025年。ESCL-6057/9。 
  25. ^ Billboard Japan Hot 100」『Billboard JAPAN阪神コンテンツリンク、2023年9月20日。2023年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月21日閲覧
  26. ^ オリコン週間 デジタルシングル(単曲)ランキング 2023年08月07日~2023年08月13日」『ORICON NEWS』oricon ME。2023年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月7日閲覧

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