ポピュラー文化の中で
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「ベリー・ゴーディ」の記事における「ポピュラー文化の中で」の解説
2006年のミュージカル映画『ドリームガールズ』に登場するレコード会社の役員カーティス・テイラー・Jr.は、ゴーディーをモデルに「ごく薄いヴェールをかぶせただけの人物」とされている。この映画は、1981年のミュージカル『ドリームガールズ』に基づいているが、映画版では、よりはっきりとゴーディーとモータウンの実話に引き寄せた表現が盛り込まれており、舞台もシカゴからデトロイトに移されている。映画に描かれたテイラーは、アーティストたちに対して汚い手を使う無神経な人物として描かれており、映画の公開後にはゴーディーはじめモデルになった人々が映画を批判する事態となった。ゴーディーはこの映画における描写は「100%違っている」と言い、スモーキー・ロビンソンは「モータウンとベリー・ゴーディー、そしてスプリームスを、否定的な姿でゴテゴテと描いている」と述べた。2007年に、この映画の製作に当たったドリームワークスとパラマウント映画は、ゴーディーに対して公開の謝罪を行い、「われわれが製作したフィクションの作品によって引き起こされた誤解」について遺憾の意を表明した。ゴーディーは、この謝罪を受け入れた。 2007年の映画『Talk to Me』は、実在したワシントンD.C.のDJピーティー・グリーン(Petey Greene)の実話に基づいているが、この映画の中でグリーンは、ゴーディーを「ポン引き野郎」で「ペテン師」だと罵倒し、モータウン側の弁護士とグリーンの上司の両方から反発を受ける。このため、放送中の謝罪を強いられたグリーンは、ゴーディーは若い黒人ミュージシャンを指図して、その演奏能力を活かしてゴーディーのためにもっと金を稼ぐよう仕向けているが、ポン引きではない、と述べ、ゴーディーはポン引き同様の仕組みを操る良きビジネスマンであると、皮肉たっぷりに述べた。グリーンの上司は激怒するが、ほとんど黒人である聴取者たちはグリーンに同意し、ラジオ局の聴取率は上昇する。
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