ホーチミンの由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 02:14 UTC 版)
現在のベトナム共産党政府が、その指導者の名前であるホー・チ・ミンにちなみ、南ベトナムのサイゴン陥落(1975年4月30日)の後、1976年に市名をサイゴン市からホーチミン市に改名した。なお北ベトナム軍によるサイゴンに対する、最終的な攻略作戦の名称は「ホー・チ・ミン作戦」であった。 ベトナム語の公式名は、Thành phố Hồ Chí Minh であり、TP.HCM と省略されることも多い。なお "thành phố" は漢語では「城庯」で、「市、都市」を意味する。英語では Ho Chi Minh City と訳されていて、HCMC と省略され、フランス語ではHô Chi Minh Ville(アクサンシルコンフレックスは省略されることもある)と訳されていて、HCMV と省略される。 なお、サイゴンという旧名は、公式・非公式の文脈で、今でもベトナム人によって広く使われている。例えば、ベトナム統一鉄道のターミナル駅は「サイゴン駅」、タンソンニャット国際空港のIATAコードは SGN のまま、河港も「サイゴン港」のまま、河川も「サイゴン川」のまま変わっていない。ベトナムの有名なビール商品名であるビア・サイゴンをはじめ、多くの企業名や本の題名でも、旧名は使われている。 一般的に「サイゴン」という言葉は、ホーチミン市の中心部(1区、3区周辺)のみを指す。「サイゴン」という単語は、ハノイ市を含む、ベトナム全国の商店の看板で見ることができる。「サイゴン風」や「サイゴン流」といった言葉は、小じゃれた雰囲気やモダンさといった意味を暗示するために用いられている他、ベトナムの歴史上の人物である『ホー・チ・ミン』と混同されない様、人物名と区別するために、敢えて旧都市名の「サイゴン」を使う人々もいる。
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