ペルヴィカクロミス・プルケール

熱帯魚写真館

ペルヴィカクロミス・プルケール

オス個体

メス個体

通称：ペルヴィカクロミス・プルケール

学名：Pelvicachromis pulcher (Boulenger, 1901)

分布：ナイジェリア南部、カメルーン沿岸域

サイズ：約１１ｃｍ

水温：２４～２５度（２２～３２度）

ｐＨ：５．０～８．０（４．０～８．０）

水温、ｐＨは最適な値と共に、（）の中にある値は飼育可能な適応範囲を表しています。
熱帯魚は生き物ですので、数値はあくまで参考程度としてお考えください。

特徴

ペルヴィカクロミス・プルケールは古くから「ペルマトクロミス」や単に「ペルマト」と呼ばれ、親しまれてきたドワーフシクリッドです。　 Pelvicachromis属の中で最もポピュラーな種類で東南アジアを中心に養殖され、安価で入手する事ができます。　 南米のアピストグラマの仲間に比べるとやや地味に見えますが、オス、メス共に婚姻色が美しく、人気の高い魚と言えます。

雌雄の判別は主にオスはメスよりも一回り大きく育ち、背ビレと臀ビレが大きくなります。　 メスはオスよりも１回り以上小振りな場合が多く、腹部が艶やかなピンク色に染まり、抱卵するとお腹も 大きくなるため、充分に成熟した個体は容易に判別することができます。　 繁殖はケーブスポウナーと呼ばれる洞窟産卵型の方法で一度に１００～１５０個前後の卵を産み、親が守り育てます。 稚魚はブラインシュリンプを食べられるため、育てるのは容易です。 広めの混泳水槽では知らないうちに産卵し、子供をつれた微笑ましい姿を目撃することもあります。

飼育について

ペルヴィカクロミスの仲間はアピストグラマの仲間と同様、亜硝酸などの増加に弱く水湿の悪化が原因で エロモナス感染症になりやすい傾向があります。　 その為、飼育には充分にろ過の効いた水槽を用意し、定期的な水換えが必要です。　 ポイントさえ抑えることができれば水温・水質の適応性も高く、何でもよく食べ飼いやすい魚です。