ペガサス橋の戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 16:07 UTC 版)
詳細は「en:Operation Deadstick」を参照 1944年6月5日夜、ジョン・ハワード少佐に率いられた181人の部隊が、ペガサス橋とその数百ヤード東にありオルヌ川にかかるホルサ橋を奪取するため、6機のホルサ・グライダーに乗り込み、イギリス南部のドーセットにあるタラント・ラシュトン空軍基地(英語版)から飛び立った。部隊は、オックスフォードシャー・アンド・バッキンガムシャー軽歩兵連隊第2大隊D中隊(B中隊から2個小隊が付加)、第249中隊の工兵(英語版)20人、グライダー・パイロット連隊(英語版)の兵士で構成された。この作戦の目的は、ドイツ軍装甲部隊が橋を渡りソード・ビーチの東側面を攻撃するのを阻止することであった。 オックス・アンド・バックスのグライダー5機は午前0時16分、目標から47ヤード地点に着陸した。イギリス兵は壊れたグライダーから飛び出て、ドイツ軍守備隊を完全に奇襲し、10分かからずに橋を確保した。作戦中に、デン・ブラザリッジ(英語版)中尉(英語版)とフレッド・グリーンハル(Fred Greenhalgh)下級伍長(英語版)の2人が戦死した。 グリーンハルはグライダーが着陸した際、近くの池で溺死した。ブラザリッジ中尉は侵攻早々橋を渡っている時に頸部を撃たれ致命傷を負い戦死した。 グライダーのうち1機は誤った場所で曳航機から切り離され、約7マイル離れたディーヴ(Dives)川の橋のそばに着陸した。このグライダーの兵士の大半はドイツ軍の前線を通過しランヴィルへ向かい、そこでイギリス軍と再合流した。オックス・アンド・バックスの元には3時間後、パイン=コフィン(英語版)中佐(英語版)率いる第7パラシュート大隊(英語版)が増援に来た。そしてラバット卿(英語版)率いるコマンド部隊(英語版)が到着し、海岸に上陸した部隊と連絡した。 増援の第7パラシュート大隊の一員であった、若手俳優のリチャード・トッド大尉(英語版)は、約20年後、映画『史上最大の作戦』でハワード少佐を演じた。
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