ベルギーによる発注分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:04 UTC 版)
「F2A (航空機)」の記事における「ベルギーによる発注分」の解説
ベルギーはF2A-2から艦上機としての装備を撤去した陸上型をB-339Bとして1939年12月11日に40機発注した。1940年5月10日には初号機が完成し、アメリカから出荷されたが、同年5月28日、フランスのボルドーに陸揚げされた時点でベルギーが降伏していたため引き渡し不能となり、フランス降伏後にドイツに接収された。第2次出荷の6機はフランス空母ベアルンに便乗する形でフランスがアメリカから購入した各種航空機と共にアメリカからカナダ経由で輸送されたが、フランスの降伏によってベアルンがフランス本土に帰還不能となってしまったため、ベアルンが輸送していた他の航空機と共に同年6月27日にフランス領マルティニーク島に陸揚げされたが、その後どこにも引き取られないまま放置され、後に処分された。残りの発注分、33機は亡命ベルギー政府が契約を停止したが、既に生産されていたため、イギリスに引き取られてイギリス軍機として配備された。 なお、1945年5月には、ドイツのダルムシュタット北方の飛行場でベルギー向け仕様のB-339(機体番号56、アメリカでの一時登録機体番号はNX56B)の胴体部分のみが発見されており、これはドイツ軍が接収した機体をドイツ本土でテストした後に放置していたものと見られている。
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