ベック

世界宗教用語大事典

ベック 【Beckh】

Hermann Beckh ドイツの仏教学者。ベルリン大で梵語を学び、多くの仏典をドイツ語訳。仏教を「生命の流れ」と定義し、実践思想の体系とした。さらにキリスト教に合流させることを主張。著『仏教』はヨーガの啓蒙書でもある。（一八七五～一九三七）

ベック 【Baeck】

Leo Baeck ポズナン（現・ポーランド領）生まれのドイツ系ユダヤ人ラビ。自由主義的立場からユダヤ教を解釈した。ドイツユダヤ人組織の代表となり、ヒトラーの迫害苦難期に精神的指導者として道徳的支柱の役割を果たした。強制収容所に入れられ、戦後ロンドンに住み、ユダヤ学の業績を残した。著『ユダヤ教の本質』他。ロンドン・ニューヨーク・エルサレムなどに彼を記念するレオ-ベック研究所がある。（一八七三～一九五六）→ ラビ