ヘルメットが必要なほど危険な乗り物か
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 09:43 UTC 版)
「ヘルメット (自転車)」の記事における「ヘルメットが必要なほど危険な乗り物か」の解説
危険性を表現する決った方法は存在しない。 ヘルメット強制の支持者は頭部負傷者または何らかの負傷者の総数に関する図式を引用する傾向にあり、反対者は自転車利用者が重傷を負う確率が低いことに関する見積もりを示しがちである。 ある親ヘルメット派の Web サイトでは、「数多くの情報源からの基本的総数」と題して、2006年に米国の路上で773人の自転車利用者が死亡しており、前年度より11人少なくなった。92% (720人) が自動車等との衝突により死亡した。54万人の自転車利用者が毎年怪我で救急処置室を訪れる。彼らのうち、6万7000人が頭部を負傷し、2万7千人が入院が必要なほどの重傷を負っている。大部分は救急処置室を訪れるほど深刻ではないので、自転車での衝突や負傷は統計には上らない。2006年には、4万4000人の自転車利用者が交通事故によって負傷したことになっている。 子供のヘルメット着用義務化キャンペーンでは「2003年からの3年間で14歳未満の17786人の子供が、乗車中に受けた負傷により英国 NHS 病院に収容された。」と述べている。 英国の義務化反対者は、「平均的利用者は臨床上深刻な頭部損傷を8000年に1度引き起こし、2万2000年に1度の確率で死亡する」と指摘している。 普通の自転車が、歩行者や自動車より危険だということは明白ではないが、歩行者や自動車運転手にヘルメット着用を奨励する国はない。自転車特有の危険性はささいなことで。自転車の 6 倍の歩行者が交通事故で死亡しているが、交通調査が示すように年間の歩行者の走行距離は自転車の5倍なので、単位距離あたりに歩行者は自転車より危険にさらされている。 自転車利用者の負傷のうち頭部負傷の割合は30%で、歩行者のそれと同じである。 全体としては、危険に対する利点は20倍に上るので、自転車は健康によい。
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