ヘジンとホグニ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/28 06:07 UTC 版)
セルクランド(英語版)にヒャッランディ(Hjarandi)という名の王がおり、彼にはヘジン(Hedinn)という名の息子がいた。この息子は偉大な水軍王であり、20人の王が彼に敬意を表すまで内海中のすべてを略奪した。ある日彼は、自身をゴンドゥル(英語版)と呼ぶ、椅子に座った美しい女性に会った。彼女は彼にホグニのことを話し、北方の人々に対し彼の強さを試させるべく、彼に熱心に説いた。ヘジンは300人の男を連れて行き、春にデンマークに着くまで、夏と冬とを航海した。 2人の王が会ったとき、2人は互いの強さを試し合い、兄弟の誓いを交わした関係となった。ヘジンは結婚していなかったので、ホグニは彼のただ一人の子である娘のヒルド(Hildr)をヘジンと婚約させた。ヒルドの母はヘルヴォル(Hervor)といい、『ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ』のヘイズレクル・ウールヴハム(Heiðrekr Ulfhamr)の息子ヒョルヴァルズ(Hjörvard)の娘であった。ヘジンは間もなく美しい女性に再び会い、先日以来起こったことについて尋ねられた。彼女はヘジンに魔法のさかずき一杯を飲ませ、彼の船の船首でホグニの妻を押し潰し、ヒルダはさらうようにと彼に言った。ヘジンは言われた通りのことをし、再び美しい女性に出会った。彼女はヘジンに新しい角杯を渡して飲ませ、するとヘジンは寝入った。ヘジンは夢の中で、ゴンドゥルが、オージンの望みに従ってヘジンとホグニと彼らの部下達を呪文の元に置いた、と言うのを聞いた。 ホグニはヘジンを捜し、そしてハーという名の島で彼を見つけた。ヘジンはホグニへすべてを与えると申し出て、セルクランドから出航して去り、2度と戻ってこないと告げた。ホグニはしかし、ヘジンがなした裏切りが償われることなどありえないと断言した。 2つの軍は戦い始め、たとえ彼らが互いの全員の命を奪ったとしても彼らはなお立ち上がって戦って、143年の間、戦いが続いた。そのようにゴンドゥルの呪文は非常に強かったが、それもトリュッグヴィの息子オーラーヴが島に着くまでのことであった。
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