プロ用厨房機器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 22:38 UTC 版)
飲食店が店舗で使うプロ用の厨房機器については専門業者がいる(大手ではテンポスなど)。 たとえば、(調理台を兼ねた、背の低い、幅広の、プロ用の)冷蔵庫、大型シンク、大型食洗機、プロ用ガステーブル(大型コンロ)、フライヤー(揚げ物をつくるための機器)など。たとえばパン屋の厨房機器では、ニーダー(小麦粉からパン生地をこねあげる、大型フックの回る機器)、パン窯(大型オーブン)などもある。プロ用厨房機器というのは、飲食店の種類ごとに、一般の人が見たこともないような特殊なものが多数あり、そうした特殊な厨房機器も専門業者で取引されている。世の中では飲食店の「新規開店」も多いが、それと同じくらいの数の飲食店が毎年ひっそりと「閉店」(店じまい)しており、閉店した飲食店で使われていた厨房機器のほとんどは中古品として中古厨房機器専門業者の手に渡り(クリーニングや基本の動作チェックなどをされて)販売されることになる。 お客の目にふれないキッチン内の機器はできるだけ中古の厨房機器を使うことで出店コストを下げておき、一方、お客の目にふれる側、客席の近くでじろじろ見られる機器はピカピカの新品の機器を使うようにはする、といったことは広く行われている。プロ用の新品の厨房機器は新品価格が30万円〜100万円〜150万円〜...などと、家庭用の調理器具とは全然異なる価格帯なので、中古品を選択することによる価格差の金額もかなり大きいので、中古厨房機器を利用して出店コストを下げることは飲食店の経営上、ある意味常識になっている。
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