プレアデス星団
冬の夜空を飾る代表的な散開星団 日本では「枕草子」にも登場
プレアデス星団は、冬の夜空を飾るおうし座にある代表的な散開星団です。赤い1等星のアルデバランの近くにあり、肉眼でも見ることができます。
ギリシア神話ではアトラスとプレイオネの間に生まれたプレアデス7姉妹として知られ、月の女神アルテミスに仕えていたといわれています。同じくアトラスの子供で、母親のちがう8人姉妹はおうし座のヒアデス星団とされています。
肉眼ではふつう6個しか見えませんが、視力の良い人は7個見えることから、目の良さをはかるのに使われたりしました。日本では、平安時代に清少納言の「枕草子」の中で「すばる」という名で詩によまれ、古くから親しまれています。
6,000万年前に誕生した若い星の集団寿命は短くいずれは超新星爆発も
プレアデス星団は、地球から約400光年のところにあり、120個ほどの恒星が集まっています。誕生したのは比較的若く6,000万年ほどに生まれたといわれ、周囲には星が誕生したときの星間ガスがただよい、明るくうつしだされています。また青白く輝いていることから表面温度のきわめて高い白色巨星で、質量は太陽の十数倍と考えられています。
プレアデスは代表的な散開集団で、その名のとおり、不規則に飛び散るようすを示していますが、激しい燃焼のために寿命は短く、あと1,000万年ほどで超新星爆発を起こして消滅するのではないかともいわれています。
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