プルーイット・アイゴー
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プルーイット・アイゴー(Pruitt-Igoe)は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスにあった住宅団地である。1951年にセントルイスのスラムを取り壊し、日系アメリカ人建築家ミノル・ヤマサキにより改良住宅として設計され、1956年に完成した[1][2]。しかし、団地自体がスラム化し犯罪の温床となるなど環境が著しく悪化、入居者が激減し、1972年に爆破解体された[2][3][4][5]。同国の住宅計画史上最大の失敗であるとされている[6]。建築評論家のチャールズ・ジェンクスは、著書、『ポストモダンの建築言語』で同団地の爆破解体の日を「モダニズム建築が死んだ日」と位置付けている[2][5]。
- ^ a b c d e f g h 加藤壮一郎「都市形成史における「空間の感覚」の変遷」『千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書』第194巻、千葉大学大学院人文社会科学研究科、2009年2月、48頁、CRID 1050288547188335104、ISSN 1881-7165。
- ^ a b c d 鯖江秀樹「<論文>機能主義建築の臨界 -後期モダニズムにおける人間的なるもの-」『あいだ/生成』第7巻、あいだ哲学会(京都大学大学院人間・環境学研究科武田宙也研究室)、2017年3月、1頁、CRID 1050001335843650944、hdl:2433/219415、ISSN 2432-8758。
- ^ a b 重村力「招待講演 集住と住民参加の意味」(PDF)『関西大学先端科学技術シンポジウム講演集』第17巻、吹田 : 関西大学先端科学技術推進機構、2013年1月、184-187頁、国立国会図書館書誌ID:028471420。
- ^ a b c d 及川清昭 (2017年3月11日). “UDBCKアーバンデザインスクール 第5回 これからのUDCBKについてー草津の都市デザインを考えるためにー” (PDF). 草津市. p. 13. 2022年3月14日閲覧。
- ^ a b c d 藤森修「北海道の戸建住宅及び集合住宅における犯罪誘発空間の調査研究:北欧デンマークに倣う自然監視型住環境に向けて」『開発こうほう』第564号、北海道開発協会、2010年7月、140頁、NDLJP:9591001、2022年3月14日閲覧。
- ^ “世界の地下鉄網は「同じ形」:ネットワーク分析で判明”. WIRED.jp (2012年5月18日). 2022年3月14日閲覧。
- ^ 日本でも前川國男の晴海高層アパートでスキップ・ストップが採用されたほか、1970年代までに建てられた高層の公団住宅などによく見られる。
- 1 プルーイット・アイゴーとは
- 2 プルーイット・アイゴーの概要
- 3 歴史
- 4 関連項目
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