ブレント・ルッカーとは? わかりやすく解説

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ブレント・ルッカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 04:47 UTC 版)

ブレント・ルッカー
Brent Rooker
アスレチックス #25
オークランド・アスレチックス時代
(2023年5月12日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 テネシー州ジャーマンタウン
生年月日 (1994-11-01) 1994年11月1日(30歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 2017年 MLBドラフト1巡目(全体35位)
初出場 2020年9月4日
年俸 $4,000,000(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国
プレミア12 2019年

テリー・ブレント・ルッカー・ジュニアTerry Brent Rooker Jr., 1994年11月1日 - )は、アメリカ合衆国テネシー州ジャーマンタウン出身のプロ野球選手外野手一塁手)。右投右打。MLBアスレチックス所属。

経歴

プロ入り前

ミシシッピ州立大学英語版に在学中、2016年MLBドラフト38巡目(全体1143位)でミネソタ・ツインズから指名されたが、契約せず大学に残留。

2017年サウスイースタン・カンファレンスのリーグ戦で打率.387、23本塁打、82打点、OPS1.306の圧倒的な成績を残し、カンファレンス史上2人目の打撃三冠王を達成。米Collegiate Baseball Newspaper紙が選ぶ同年の大学球界最優秀選手にブレンダン・マッケイルイビル大学)との同時受賞で選ばれた。

プロ入りとツインズ時代

2017年のMLBドラフト1巡目・戦力均衡ラウンドA(全体35位)でツインズから再度指名を受け、7月16日にツインズと契約を結んだ。傘下のアパラチアンリーグのルーキー級エリザベストン・ツインズ英語版でプロデビューした。

その後、3年目の2019年にはAAA級ロチェスター・レッドウイングスまで昇格。同年はAAA級ロチェスターで65試合に出場し打率.281、14本塁打、47打点の成績を残し[2]、同年のAAA級のオールスターゲームにも出場した[2]

2019年のシーズン終了後には、同年のプレミア12に出場する野球アメリカ合衆国代表に選出。大会では3本塁打を記録して本塁打王のタイトルを獲得し[3]、指名打者として大会ベストナインにも選出される活躍を見せた。

2020年新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、7月18日に同年のロースターに関する新規定によって設けられたプレイヤー・プールに登録され、代替トレーニング地にて調整を行っていた。その後、9月4日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[2]、同日のデトロイト・タイガース戦(ターゲット・フィールド)のダブルヘッダー第1試合において「7番・左翼手」でメジャー初出場。同年は最終的に7試合に出場し打率.316を記録した他、9月8日のセントルイス・カージナルス戦ダブルヘッダー第2試合(ブッシュ・スタジアム)ではダニエル・ポンセデレオンからメジャー初本塁打を記録した。

2021年は開幕をメジャーで迎えたが、4月7日に頸部を痛め10日間の故障者リスト入りした[2]。その後復帰したが打率.103と低迷し、4月29日にマイナー降格となった[2]

パドレス時代

AAA級エルパソ時代
(2022年5月22日)

2022年4月7日にクリス・パダックエミリオ・パガン、金銭とのトレードで、テイラー・ロジャース、金銭と共にサンディエゴ・パドレスへ移籍した[4]

ロイヤルズ時代

2022年8月2日にキャム・ギャラガーとの交換トレードでカンザスシティ・ロイヤルズに移籍した[2]。 ロイヤルズでは14試合に出場し、打率.160、出塁率.276、長打率.200、2打点を記録した。11月15日にDFAとなった[5]

アスレチックス時代

2022年11月17日にウェイバー公示を経てオークランド・アスレチックスに移籍した[6]

2023年はスプリングトレーニングからチーム内の地位を獲得し、5月1日までの1週間には24打数10安打、5本塁打、11打点の成績を残し、アメリカン・リーグ週間MVP選手に選ばれた[7]。7月には選手間投票で初となるオールスターゲームに選出された。ランディ・アロザレーナの代わりとしてゲームに出場し、左翼手として守ったルッカーは、2打数1安打、1二塁打を記録した[8][9][10]。ルッカーはシーズンを通して30本塁打、69打点、OPS.817、137試合に出場し、463打数、226塁打、172三振でチーム内トップの成績を収め、 安打数114はエステウリー・ルイーズと並んで1位タイだった。さらに打率.246、出塁率.329、長打率.488を記録し、三振率32.7%はアメリカン・リーグトップだった[11][12]

2024年シーズンの開幕戦ではチームの4番打者としてスタートした。最初の8試合で打率.200、2本塁打、16三振に留まった後、4月11日に10日間の故障者リストに入った[13]。復帰後の5月6日にはアメリカン・リーグ週間MVPに選ばれた[14]。 シーズンでは145試合に出場し、打率.293、39本塁打、112打点、11盗塁を記録した。39本塁打はアメリカン・リーグ4位タイの数字であり、初のシルバースラッガー賞指名打者部門)を受賞した[15][16]。オフに5年総額6000万ドルの契約延長で合意[17]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2020 MIN 7 21 19 4 6 2 0 1 11 5 0 0 0 0 0 0 2 5 0 .316 .381 .579 .960
2021 58 213 189 25 38 10 0 9 75 16 0 0 0 0 15 0 9 70 1 .201 .291 .397 .688
2022 SD 2 7 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .000 .000 .000 .000
KC 14 29 25 1 4 1 0 0 5 2 0 0 0 0 3 0 1 7 2 .167 .276 .200 .476
'22計 16 36 32 1 4 1 0 0 5 2 0 0 0 0 3 0 1 11 2 .125 .222 .156 .378
2023 OAK 137 526 463 61 114 20 1 30 226 69 4 0 0 4 49 1 10 172 11 .246 .329 .488 .817
2024 145 614 546 82 160 26 2 39 307 112 11 3 0 4 59 4 5 177 5 .293 .365 .562 .927
MLB:5年 363 1410 1249 173 322 59 3 79 624 204 15 3 0 8 126 5 27 435 19 .258 .337 .500 .837
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績



左翼(LF) 右翼(RF)
























2020 MIN 1 0 0 0 0 ---- 4 4 0 0 0 1.000
2021 38 64 1 0 0 1.000 8 8 1 1 0 .900
2022 SD 2 6 0 0 0 1.000 -
KC 6 7 1 0 1 1.000 1 0 0 0 0
'22計 8 13 1 0 1 1.000 1 0 0 0 0
2023 OAK 29 42 2 1 0 .978 31 71 1 3 0 .960
2024 9 12 0 0 0 1.000 5 4 0 0 0 1.000
MLB 85 131 4 1 1 .993 49 87 2 4 0 .957
  • 2024年度シーズン終了時

表彰

記録

背番号

  • 50(2020年 - 2021年)
  • 12(2022年)
  • 55(2022年)
  • 25(2023年 - )

脚注

  1. ^ Brent Rooker Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2025年5月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2022年9月5日閲覧。
  3. ^ 本塁打数では鈴木誠也日本)、ジョナサン・ジョーンズ(メキシコ)と並んでいたが、打席数の少なかったルッカーが最終的に本塁打王に選ばれた。
  4. ^ Press release: Twins acquire Chris Paddack, Emilio Pagán and a player to be named later from San Diego”. MLB.com. 2022年4月8日閲覧。
  5. ^ Worthy, Lynn (2022年11月15日). “The Royals made a flurry of roster moves on Tuesday. Here's why … and what it means” (英語). The Kansas City Star. 2023年7月14日閲覧。
  6. ^ A’s Claim Brent Rooker” (英語). MLB Trade Rumors (2022年11月17日). 2022年11月23日閲覧。
  7. ^ Adams, Steve (2022年11月17日). “A's Claim Brent Rooker Off Waivers From Royals” (英語). MLB Trade Rumors. 2024年3月31日閲覧。
  8. ^ Gallegos, Martín (2023年7月2日). “Emotional Rooker earns first All-Star selection” (英語). MLB.com. https://www.mlb.com/news/brent-rooker-selected-to-2023-all-star-game 2024年10月13日閲覧。 
  9. ^ 2023 All-Star Game Box Score, July 11” (英語). Baseball-Reference.com (2023年7月11日). 2024年10月13日閲覧。
  10. ^ Thomas Harrigan (2023年7月2日). “Breaking down the full 2023 All-Star Game rosters” (英語). MLB.com. 2023年7月3日閲覧。
  11. ^ 2023 Oakland Athletics Statistics” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年12月27日閲覧。
  12. ^ Major League Leaderboards – 2023 – Batting”. FanGraphs Baseball. 2024年10月13日閲覧。
  13. ^ Willis, Kris (2024年4月11日). “Athletics place Brent Rooker on injured list, select contract of Max Schuemann” (英語). Athletics Nation. https://www.athleticsnation.com/2024/4/11/24127411/brent-rooker-injury-cartilage-max-schuemann 
  14. ^ Martin, Angelina (2024年5月7日). “A's outfielder Rooker earns AL Player of the Week for power outburst”. Yahoo Sports. https://sports.yahoo.com/outfielder-rooker-earns-al-player-001643293.html?guccounter=1 2024年10月13日閲覧。 
  15. ^ Brent Rooker 2024 Batting Game Logs” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年12月27日閲覧。
  16. ^ A's Rooker has arm surgery after DH-heavy year” (英語). ESPN.com (2024年10月4日). 2024年12月27日閲覧。
  17. ^ A's, Rooker finalize 5-year extension” (英語). MLB.com. 2025年4月6日閲覧。

関連項目

外部リンク




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