エミリオ・パガンとは? わかりやすく解説

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エミリオ・パガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 14:57 UTC 版)

エミリオ・パガン
Emilio Pagan
シンシナティ・レッズ #15
タンパベイ・レイズ時代
(2019年7月14日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 サウスカロライナ州シンプソンビル
生年月日 (1991-05-07) 1991年5月7日(34歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 MLBドラフト10巡目
初出場 2017年5月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム プエルトリコ
WBC 2017年2023年
プレミア12 2015年
獲得メダル
プエルトリコ
ワールド・ベースボール・クラシック
2017

エミリオ・エンリケ・パガンEmilio Enrique Pagan, 1991年5月7日 - )は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州シンプソンビル出身のプロ野球選手投手)。右投左打。MLBのシンシナティ・レッズ所属。

経歴

プロ入りとマリナーズ時代

2013年MLBドラフト10巡目(全体297位)でシアトル・マリナーズから指名され、プロ入り。この年は傘下のアパラチアンリーグのルーキー級プラスキ・マリナーズでプロデビュー。A-級エバレット・アクアソックスでもプレーし、2球団合計で20試合に登板して1勝1敗12セーブ、防御率1.03、35奪三振を記録した。

2014年はA級クリントン・ランバーキングス英語版でプレーし、42試合に登板して2勝3敗16セーブ、防御率2.89、62奪三振を記録した。

2015年はA+級ベーカーズフィールド・ブレイズ英語版でプレーし、42試合に登板して3勝8敗3セーブ、防御率2.53、88奪三振を記録した。オフの11月に開催された第1回WBSCプレミア12プエルトリコ代表に選出された[1]

2016年はAA級ジャクソン・ジェネラルズとAAA級タコマ・レイニアーズでプレーし、41試合に登板して5勝3敗10セーブ、防御率2.49、84奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ピオリア・ハベリーナズ英語版に所属した。

2017年はシーズン開幕前の2月8日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プエルトリコ代表に選出された[2]。3月22日の決勝アメリカ合衆国戦に敗戦し、2大会連続で準優勝となった[3]。シーズンでは開幕をAAA級タコマで迎え、5月2日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りすると[4]、翌3日のロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャーデビューを果たした。この年メジャーでは34試合に登板して2勝3敗、防御率3.22、56奪三振を記録した。

アスレチックス時代

オークランド・アスレチックス時代
(2018年6月16日)

2017年11月15日にリオン・ヒーリーとのトレードで、アレクサンダー・カンポスと共にオークランド・アスレチックスへ移籍した[5]

2018年は開幕からメジャーだったが、5月2日にAAA級ナッシュビル・サウンズに降格した。5月18日にメジャーに昇格した。

レイズ時代

2018年12月21日にアスレチックスとタンパベイ・レイズテキサス・レンジャーズによって三角トレードが行われ、レイズはパガンとローリー・レイシー英語版2019年のMLBドラフトでの優先指名権を獲得、アスレチックスはジュリクソン・プロファーを獲得、レンジャーズはブロック・バークカイル・バードとヨエル・エスピナルとイーライ・ホワイトとインターナショナル・ボーナス・プールの75万ドルを獲得した[6]

2019年は66試合に登板して4勝2敗20セーブ、防御率2.31、96奪三振を記録した。

パドレス時代

2020年2月8日にマニュエル・マーゴットローガン・ドリスコルとのトレードで、サンディエゴ・パドレスへ移籍した[7]。この年は22試合に登板して0勝1敗2セーブ、防御率4.50、23奪三振を記録した。

2021年は67試合に登板して4勝3敗、防御率4.83、69奪三振を記録した。

ツインズ時代

2022年4月7日にテイラー・ロジャースブレント・ルッカー、金銭とのトレードで、クリス・パダック後日発表選手と共にミネソタ・ツインズへ移籍した[8]

2023年はシーズン開幕前の3月に開催された第5回WBCプエルトリコ代表に選出された[9]。この年はオープナーとして通算369試合目にして初先発を経験し、シーズン全体では66試合に登板して5勝2敗1セーブ8ホールド、防御率2.99、65奪三振を記録した[10]。オフの11月3日にフリーエージェント(FA)となった[11]

レッズ時代

2023年11月29日にシンシナティ・レッズと2年総額1600万ドルで契約合意した[12]

選手としての特徴

フォーシームカットボールの2球種で90%以上を占める速球派投手。稀にスライダーカーブチェンジアップツーシームを投げるが、全体の3%にも満たない。2022年からは新たにスプリッターを取り入れており、投球全体の20%前後を占めるようになった。2023年以降はこの3球種のみで組み立てられている[13]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2017 SEA 34 0 0 0 0 2 3 0 8 .400 196 50.1 39 7 8 0 1 56 1 0 20 18 3.22 0.93
2018 OAK 55 0 0 0 0 3 1 0 7 .750 262 62.0 55 13 19 1 3 63 3 0 30 30 4.35 1.19
2019 TB 66 0 0 0 0 4 2 20 8 .667 267 70.0 45 12 13 1 1 96 3 0 19 18 2.31 0.83
2020 SD 22 0 0 0 0 0 1 2 7 .000 87 22.0 14 4 9 0 0 23 0 0 11 11 4.50 1.05
2021 67 0 0 0 0 4 3 0 17 .571 263 63.1 56 16 18 0 2 69 0 0 35 34 4.83 1.17
2022 MIN 59 0 0 0 0 4 6 9 7 .400 274 63.0 60 12 26 2 1 84 3 0 36 31 4.43 1.37
2023 66 1 0 0 0 5 2 1 8 .714 273 69.1 45 5 21 2 1 65 2 0 26 23 2.99 0.95
2024 CIN 38 1 0 0 0 4 5 1 7 .444 158 38.0 40 6 11 0 0 44 0 1 20 19 4.50 1.34
MLB:8年 407 2 0 0 0 26 23 33 69 .531 1780 438.0 354 75 125 6 9 500 12 1 197 184 3.78 1.09
  • 2024年度シーズン終了時

WBCでの投手成績










































2017 プエルトリコ 2 0 0 0 0 7 2.0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0.00
2023 1 0 0 0 0 4 1.0 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0.00

WBSCプレミア12での投手成績










































2015 プエルトリコ 3 0 0 1 0 22 6.0 1 0 2 0 0 6 1 0 1 0 0.00

年度別守備成績



投手(P)












2017 SEA 34 0 2 0 0 1.000
2018 OAK 55 4 4 0 0 1.000
2019 TB 66 2 3 0 0 1.000
2020 SD 22 1 0 0 0 1.000
2021 67 4 0 1 0 .800
2022 MIN 59 2 3 1 1 .833
2023 66 0 9 0 1 1.000
2024 CIN 38 2 3 0 0 1.000
MLB 407 15 24 2 2 .951
  • 2024年度シーズン終了時

背番号

  • 54(2017年)
  • 15(2018年 - 2019年、2023年 - )
  • 14(2020年 - 2021年)
  • 12(2022年)

代表歴

脚注

  1. ^ PUR Roster WBSC | World Baseball Softball Confederation (英語) 2017年8月29日閲覧
  2. ^ Young stars join Beltran, Yadi for Puerto Rico MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年8月28日閲覧
  3. ^ American Beauty: USA dominates PR in final World Baseball Classic (英語) (2017年3月22日) 2017年8月28日閲覧
  4. ^ Mariners' Emilio Pagan: Called up to major leagues” (英語). CBS Sports (2017年5月2日). 2017年8月28日閲覧。
  5. ^ Greg Johns (2017年11月15日). “Mariners acquire slugger Healy from A's” (英語). MLB.com. 2017年11月17日閲覧。
  6. ^ T.R. Sullivan (2018年12月21日). “Rangers deal Profar to A's in 3-team trade” (英語). MLB.com. 2018年12月25日閲覧。
  7. ^ Juan Toribio (2020年2月8日). “Rays land Margot, prospect from SD for Pagán” (英語). MLB.com. 2020年2月10日閲覧。
  8. ^ Press release: Twins acquire Chris Paddack, Emilio Pagán and a player to be named later from San Diego”. www.mlb.com. 2022年4月8日閲覧。
  9. ^ Feinsand, Mark (2023年2月10日). “Star power, former Classic MVP lead Puerto Rico's roster” (英語). MLB.com. 2025年4月28日閲覧。
  10. ^ レッズがブルペン補強 エミリオ・パガンと2年1600万ドルで合意”. MLB.JP | MLB日本語公式サイト (2023年11月30日). 2025年4月28日閲覧。
  11. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (2023年11月3日). 2023年11月9日閲覧。
  12. ^ Reds Sign Emilio Pagan To Two-Year Deal” (英語). MLB Trade Rumors (2023年11月29日). 2023年11月29日閲覧。
  13. ^ Emilio Pagán - Stats - Pitching FanGraphs

関連項目

外部リンク




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