ブルネルの駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 07:57 UTC 版)
「ブリストル・テンプル・ミーズ駅」の記事における「ブルネルの駅」の解説
当初の駅は、1839年から1841年にかけてブリストルで最初の旅客鉄道であるグレート・ウェスタン鉄道のために、同鉄道の技師であるイザムバード・キングダム・ブルネルによる設計で建設された。ブルネルが手がけた最初の鉄道であるこの鉄道に対して、彼は7 フィート 0.25 インチ (2,140 mm) の広軌を採用した。彼はこの軌間を、後にイングランド南部や西部の多くの鉄道を建設する際にも採用し続けた。ブリストル港やエイヴォン川の高さより高い位置に建設するために、駅は高架橋上にあり、1級史跡に指定されているエイヴォン橋 (Avon Bridge) でエイヴォン川を横断している。駅は200 フィート(約61 m)にわたりトレインシェッドで覆われており、プラットホームから先に155 フィート(約47 m)延長されて貨物取扱所や機関庫が置かれ、テューダー様式の事務所ビルに面していた。バース までの列車の運行は1840年8月31日に始まり、ロンドンのパディントン駅まではボックストンネルの完成を受けて1841年6月30日から開始された。 パディントンまでの営業が開始される数週間前の、1841年6月14日にブリストル・アンド・エクセター鉄道が開業し、同社の列車はグレート・ウェスタン鉄道の駅をバックで発着するようになった。テンプル・ミーズ駅に発着する3番目の鉄道は、1844年7月8日に開業したブリストル・アンド・グロスター鉄道であったが、同社は1845年7月1日にミッドランド鉄道 (Midland Railway) によって買収された。この鉄道もグレート・ウェスタン鉄道のプラットホームを利用し、ブリストル港を横断する橋の向こう側で自社の路線へ分岐していた。これらの新しい鉄道もブルネルが設計し、また当初は広軌を採用していた。ブルネルは、ブリストル・アンド・サウス・ウェールズ・ユニオン鉄道も設計したが、この鉄道はブルネルの死からほぼ4年経った1863年8月25日になって開業した。この鉄道もテンプル・ミーズ駅に発着した。
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