フリーキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:40 UTC 版)
「ジョン・T・ドレーパー」の記事における「フリーキング」の解説
海賊ラジオの送信機を試験している間、どれくらいの範囲まで電波が届くのかを確かめるために、自分の家の電話番号を放送した。デニス・テリー(英語版)ことデニス・テレシからの電話は、ドレーパーを「電話フリーク」(phone phreak)たちの世界に引き込んだ。電話フリークとは、電話網を研究し、実験する人々のことで、時々知識を利用して無料で電話をかけていた(これをフリーキング(英語版)という)。テレシと他の何人かの電話フリークは盲目だった。ドレーパーの電子設計の知識を知り、彼らはドレーパーに、電話網を制御するために使われる特定の周波数の音を発する装置である多周波トーン・ジェネレーター、通称ブルーボックス(英語版)の作成を依頼した。このグループは以前、オルガンで出した音を録音したものを使ってフリーキングを行っていた。電話フリークの中のジョイバブルス(英語版)と名乗っていた盲目の少年は、絶対音感を持ち、周波数を正確に識別することができた。 ドレーパーは、朝食用シリアル「キャプテン・クランチ(英語版)」についてくるおまけの笛が、正確に2600ヘルツ(英語版)の音を出すことを知った。この周波数は、AT&Tの長距離回線が新しい通話をルーティングするためにトランク回線が使用可能であることを示すために使用されていた周波数と同じである。この周波数の音を受信すると、トランクの一方の端を切断し、まだ接続されている側はオペレータモードに入った。彼らが悪用したこの脆弱性は、帯域内信号方式(英語版)を使用する電話交換機でしか使えなかった。1980年に共通線信号No.7が導入されてからは、アメリカのほとんどの電話回線が帯域外制御となった。この変更により、おもちゃの笛やブルーボックスは、フリーキング目的では役に立たなくなってしまった。ハッカー雑誌『2600』は、この笛の周波数に因んで命名されたものである。
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