フクロウの神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 02:28 UTC 版)
鷲子山上神社は「フクロウの神社」と呼ばれている。祭神が天日鷲命という鳥の神であることから、「不苦労」・「福老」・「福来朗」に通じるフクロウが神の使いとして崇拝されてきたのである。実際に鷲子山にはフクロウが生息しており、夜になると姿を見せる。境内には日本一の大フクロウ、不苦労御柱、フクロウの石段、石製の水かけフクロウ、フクロウのポスト、フクロウの鐘、フクロウのベンチなど至る所にフクロウをモチーフとしたものが設置され、フクロウお守りやフクロウのストラップの授与も行っている。フクロウに祈願して成就し、足しげく参拝に訪れる人もいる。 日本一の大フクロウは2008年(平成20年)に鎮座千二百年祭の集大成として設置されたもので、台座を含めた像高は7mあり、不苦労御柱を覆うように建てられている。素材は繊維強化プラスチック、幅・奥行きはともに3.5m、重量は500kgで、金色をしている。大フクロウは毎年12月に竹箒で煤払いが行われる。不苦労御柱は願掛けの場であり、苦労や悩みを叩き出し、頭上のフクロウに運び去ってもらい、金運や幸運を運んでもらうことを祈願する。ここで願って宝くじに高額当選した人がいるとマスメディアで紹介されたことがあり、多くの人がご利益にあずかろうと参拝に訪れている。フクロウの石段は社務所から拝殿に至る石段で、全96段あることから、片道苦労(96の語呂合わせ)、往復不苦労(96段を2回で2×96の語呂合わせ)といわれ、幸運を呼ぶ石段とされる。片道苦労の名の通り石段は急であるので注意が必要である。 フクロウの石像が奉納されることも多く、2016年(平成28年)12月時点で境内に約120体ものフクロウ像がある。フクロウ像は管理の都合上、栃木県側に偏って設置されている。
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