ファン・ダルタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 06:37 UTC 版)
(Van Darta, 聖階暦1999年 - )タザリア王国の騎士。黒い髪に黒い目で、黒の上衣(チュニック)と下衣(ズボン)の上に漆黒の鎖帷子や板金鎧を着、さらに黒貂の外衣(マント)を身につけるという黒ずくめの格好をすることが多く、黒き狼と呼ばれることもある。生真面目で主君に忠実。基本的に無愛想で冷徹な男だが親しい者にだけは優しさを見せる。はじめは身分の低いジグリットがジューヌ皇子の影武者になることに反対していたが、次第に互いを認め信頼するようになった。 ファン・ダルタはタザリア最強の騎士である。若くしてその頭角を現し、2016年にはたった1人で敵1個大隊を壊滅させ、17歳の若さで冬将の騎士の称号を与えられた。この称号は歴史上最もタザリア王国に尽くしたと認められた騎士に与えられるものであり、ここ50年は名乗ることを許される者がなかった。またタザリアで騎士が称号を受けるのは、騎士長グーヴァーが16年前に"嵐世の騎士"という称号を受けて以来のことで、当時タザリアの騎士で称号を持つ者はファン・ダルタとグーヴァーの2人だけだった。 故郷の村がゲルシュタイン兵に滅ぼされた時に自分は村を離れていたため、そのことを後悔していた。2020年に村があった場所に近いジリス砦に派遣されると村人の亡霊たちに悩まされるようになり、さらに「ジグリットの死」を聞いて完全に打ちひしがれていた。そんな彼を救ったのは皇子と入れ替わっていたジグリットであり、ファン・ダルタはその時に皇子の正体に気づくこととなった。以来ジグリットを皇子にふさわしいと感じ、支えるようになる。 ゲルシュタインによるタザリア侵攻後はナフタバンナ王国に身を寄せていたがジグリットとの再会後、タザリア奪還のため彼とともに義賊「蒼蓮華」に加入する。
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