ファゴリソソーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/11/27 09:41 UTC 版)
ファゴリソソーム(Phagolysosome)は、ファゴソームがリソソームと融合して形成される細胞質中の構造である。融合後、ファゴソームに含まれる食物の粒子や病原体は、リソソームに含まれる酵素によって消化される。ファゴリソソームの形成は、食作用に続いて起きる。これは、マクロファージに共通の免疫機構であり、リーシュマニアを含む数種の病原体は、ここを棲家とする。
外部リンク
- Phagolysosome - eMedicine Dictionary
- Phagolysosomes - the US National Library of Medicine Medical Subject Headings (MeSH)
ファゴリソソーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 17:14 UTC 版)
ファゴソームはリソソームと融合してファゴリソソームを形成する。ファゴリソソームはさまざま殺菌作用を有する。ファゴリソソームには活性酸素種や活性窒素種(英語版)、加水分解酵素が含まれる。また、この区画は膜を越えてH+を輸送するプロトンポンプ(V-ATPase)の作用のために酸性であり、このことも細菌タンパク質の変性に利用される。 ファゴリソソームの正確な性質は食細胞のタイプによって異なる。樹状細胞のファゴリソソームは、マクロファージや好中球のものよりも殺菌作用は弱い。また、マクロファージは炎症促進性の"killer"型のM1と"repair"型のM2に分けられる。M1マクロファージのファゴリソソームはアルギニンを反応性の高い一酸化窒素へ代謝することができるが、一方でM2はアルギニンをオルニチンの産生に利用し、細胞増殖と組織修復を促進する。
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