ピアノ協奏曲_(シェーンベルク)とは? わかりやすく解説

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ピアノ協奏曲 (シェーンベルク)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/29 18:00 UTC 版)

ピアノ協奏曲作品42は、アルノルト・シェーンベルクアメリカ時代に作曲したピアノ協奏曲1942年に作曲され、同じくアメリカ時代の作品であるヴァイオリン協奏曲と同様に、厳格な十二音技法によって書かれている[1]

世界初演

1944年2月6日、ニューヨークNBCスタジオで、エドゥアルト・シュトイアーマンピアノ独奏、ストコフスキー指揮のNBC交響楽団によって行われた。出版は1943年頃、G・シャーマー社から。

楽器編成

独奏ピアノ、フルート2(ピッコロ持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバティンパニ大太鼓小太鼓ゴングシンバルシロフォン弦五部

演奏時間

約20分。

構成

全曲は412小節からなる単一楽章の形式であるが、4つの部分に分けられる。

  • アンダンテ 8分の3拍子 (1 - 176小節) 変奏曲形式
  • モルト・アレグロ 2分の2拍子 (177 - 263小節)
  • アダージョ 4分の4拍子 (264 - 329小節)
  • ジョコーソ モデラート 2分の2拍子 (329 - 492小節) ロンド形式

手稿には以下の言葉が記されており、各部分の曲想に対応している[2]

穏やかな人生に、
突然憎しみがわき起こり、(モルト・アレグロ ♪=72)
暗い状況が作り出されるが、(アダージョ)
しかし人生は何もなく過ぎてゆく。(ロンド)

脚注

  1. ^ Concerto for Piano and Orchestra”. www.sfsymphony.org. 2018年11月14日閲覧。
  2. ^ グレン・グールドロバート・クラフト指揮 CBC交響楽団、1965年録音のレコード/CDの日本盤ライナーノーツより。船山隆著。

参考文献

  • 作曲家別名曲解説ライブラリー16 新ウィーン楽派 (音楽之友社

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