ビスコース【viscose】
ビスコース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/28 09:44 UTC 版)
![]() |
ビスコース (Viscose) とは、レーヨンを製造する技法のひとつの中間生成物、あるいはそれを経るレーヨン製造技術。ビスコースからはレーヨンの他、セロファンを製造することができる。
レーヨンとは天然のセルロース繊維を化学修飾することで分子間の水素結合を解離していったんコロイド溶液とし、それを再びセルロース分子に戻すことによって高分子を再集合させて繊維を再生し、自在の長さ、形状のセルロース繊維としたものである。それによって繊維としては直接使用することができない低品位の短いセルロース繊維を再生して繊維としての利用を可能にすることができるばかりか、光沢ある長い絹糸状の繊維にすることができる。ビスコース法によるレーヨン製造は、これを化学工業的に安定した技術とすることで、人類の長年の夢をかなえるものであった。
製法
セルロースを水酸化ナトリウムで処理すると、セルロースの6位のヒドロキシル基がナトリウム塩となったアルカリセルロースとなる。
- [C6H7O2(OH)3]n + nNaOH → [C6H7O2(OH)2(ONa)]n + nH2O
それを二硫化炭素と混合して放置すると、セルロースキサントゲン酸ナトリウムになって分子間の水素結合を失い、溶解してコロイド溶液となる。
- [C6H7O2(OH)2(ONa)]n + nCS2 → [C6H7O2(OH)2(OCSSNa)]n
これは名前の通り黄色(キサント xantho はギリシャ語で『黄色』の意)の粘い液体である。これをビスコース(viscous ヴィスカスと発音し、粘いという意 + -ose 糖を表す語尾からなる造語)と呼んだ。最終的に赤褐色の粘性のあるコロイドとなる。
ビスコースを細い穴から希硫酸中に噴出させて湿式紡糸すればセルロースキサントゲン酸ナトリウムはセルロースに戻って分子間の水素結合により繊維として再生する。
- 2[C6H7O2(OH)2(OCSSNa)]n + nH2SO4 → 2[C6H7O2(OH)3]n + 2nCS2 + nNa2SO4
これがビスコースレーヨンであり、細い隙間から押し出してフィルム状の製品にするとセロファンになる。
いずれも化学的には天然のセルロースと同じものであり、土中、水中で微生物により分解され環境負荷の少ないものとして評価されている。タバコの包み紙としてセロファンが用いられるのはこのような理由による。
ビスコース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/23 09:29 UTC 版)
「CLOTH ROAD」の記事における「ビスコース」の解説
パカテロ・ムーリネ ムーリネ姉妹の姉。自称ウルトラスーパーグレートスペシャル天才デザイナー。左足が義足。妹を溺愛している。ファーガスの持つオーロ・マリアの布に興味を持ち、手に入れるためにファーガスとジェニファーにWAR-KINGを吹っかける。ファーガスらに負けた後も布に執着し、妹と共に各地を回っていた。 番外編でも主人公らを差し置いて登場。姉妹でウルトラジャンプ通巻100号記念を無視して創刊10周年を先取り祝いしている。本人曰く「あたしの頭はいつでもパーティー」。 クエンティン・ムーリネ ムーリネ姉妹の妹。自称ウルトラスーパーグレートスペシャル天才モデル。勝ち気な姉とは正反対の穏やかな性格。モデルとして実力もあり、姉妹のコンビはビスコースのWAR-KINGで連戦連勝を飾っていた。姉を溺愛している。
※この「ビスコース」の解説は、「CLOTH ROAD」の解説の一部です。
「ビスコース」を含む「CLOTH ROAD」の記事については、「CLOTH ROAD」の概要を参照ください。
「ビスコース」の例文・使い方・用例・文例
- ビスコースのページへのリンク