ビジュアルノベルの登場
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「同人ゲーム」の記事における「ビジュアルノベルの登場」の解説
1992年に「チュンソフト」はスーパーファミコンでサウンドノベル『弟切草』、1994年に『かまいたちの夜』を発表する。これにより文章に背景・音楽・演出を組み合わせたビジュアルノベルのジャンルが認知され、その後の同人ゲーム業界も大きな影響を受けることになる。 1996年以降、アダルトゲーム業界において、「Leaf」がビジュアルノベルシリーズ3部作『雫』(1996年)、『痕』(1996年)、『To Heart』(1997年)と立て続けに発表。サウンドノベルの登場人物は、顔などが描かれない輪郭のみのビジュアルだった。一方で、ビジュアルノベルシリーズは漫画的なデフォルメされたビジュアルを採用したため、消費者の同人活動が盛んになり、コミックマーケットで多くの二次創作が発表された。特に人気を2分していたLeafとKeyの作品はブランド名の和訳から葉鍵系と呼ばれ、同人サークル「渡辺製作所」の格闘ゲーム『THE QUEEN OF HEART』シリーズ(1998年-)や「はちみつくまさん」のRPG『Kanon RPG』をはじめとしたKey系RPGシリーズ(2000年-)により、二次創作としての同人ゲームが多く制作された。これらコミックマーケットで販売される同人ゲームはフリーソフトとは異なり、消費者から購入してもらうものであった。この頃から、同人ゲームの同人ショップへの委託販売が活発になる。 一次創作(オリジナル)のビジュアルノベルとしては、「王宮魔法劇団」(「オーガスト」法人化前の同人サークル)の『One Way Love〜ミントちゃん物語』(2000年)などがあるが、当時は話題にならなかった。
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