ヒトの眼窩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 07:18 UTC 版)
前頭骨、頬骨、篩骨、蝶形骨、涙骨、上顎骨、口蓋骨の7つの骨が壁をなし、頭蓋内腔と上眼窩裂、視神経孔、下眼窩裂という3つの穴で連絡している。上眼窩裂からは眼球運動に関わる動眼神経、滑車神経、外転神経、額の皮膚感覚を伝える眼神経(三叉神経の第1枝)、上眼静脈が出る。視神経孔(管)からは視覚を伝える視神経、眼球とその付属器を栄養する眼動脈が出る。下眼窩裂からは上顎神経(三叉神経の第2枝)の枝である眼窩下神経と頬骨神経、下眼静脈が出る。 眼窩の大部分は眼球に占められているが、眼球には外眼筋と呼ばれる筋肉がついて眼窩の壁と眼球を結び、眼球の向きを変える運動を担っている。外眼筋は上直筋、下直筋、内側直筋(内直筋)、外側直筋(外直筋)、上斜筋、下斜筋の6つである。上斜筋は滑車神経、外側直筋は外転神経に支配され、ほかの上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋は動眼神経に支配される。
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