ヒトにおける短鎖脂肪酸の供給源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:14 UTC 版)
「短鎖脂肪酸」の記事における「ヒトにおける短鎖脂肪酸の供給源」の解説
短鎖脂肪酸ができるためには腸内細菌による発酵が必要である。食物繊維の中には腸内細菌に発酵されないものもある。実際に発酵に使われる成分としては、レジスタントスターチ(でん粉性の食物繊維)、非でん粉性の食物繊維、オリゴ糖の順で多い。 ヒトの大腸内発酵の基質発酵基質1日あたりの供給量レジスタントスターチ8 - 40 g 非でん粉質の食物繊維8 - 18 g オリゴ糖・糖アルコール4 - 14 g タンパク質(消化酵素など自身の体由来)5 - 18 g 難消化性タンパク質(食事由来)4 - 10 g ムチン2 - 3 g また、食物繊維の種類によっても、腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸の割合が異なり、レジスタントスターチは酪酸を比較的多く作る傾向があり、フラクトオリゴ糖は酢酸を多く作る傾向にある。 食物繊維の発酵で生じる短鎖脂肪酸の割合食物繊維酢酸プロピオン酸酪酸レジスタントスターチ41% 21% 38% 小麦ふすま61% 19% 20% ペクチン71% 15% 8% グァーガム58% 27% 8% オーツブラン57% 21% 22% フラクトオリゴ糖78% 14% 8%
※この「ヒトにおける短鎖脂肪酸の供給源」の解説は、「短鎖脂肪酸」の解説の一部です。
「ヒトにおける短鎖脂肪酸の供給源」を含む「短鎖脂肪酸」の記事については、「短鎖脂肪酸」の概要を参照ください。
- ヒトにおける短鎖脂肪酸の供給源のページへのリンク