パーキンソン病発症時のドラムスタイル
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「パット・トーピー」の記事における「パーキンソン病発症時のドラムスタイル」の解説
パーキンソン病だと判明したのは2014年3月6日(奥さんのカレンさんの誕生日でもある)であったが、実際には2008年5月頃より右足でバスドラムを踏むのに違和感を感じており、この頃から左足でバスドラムを踏む練習を始めている。 2009年のMr. Big再結成ツアーにおいては、以下のように右手・右足の演奏に影響が出ていることが確認されている。Daddy, Brother, Lover, Little Boyでは以前まで8分音符で刻めていたハーフオープン・ハイハットが4分音符になっていた。 Colorado Bulldogではメインパターンの右手のトップシンバルがただの4分打ちになり、またギターソロ前の箇所のバスドラムのダブルアクションが踏めなくなっていた。 Shy Boyのバース部でトレインビートを使って右手でバックビートを叩いたものを右手でクローズドハットを8分で刻み左手でバックビートを叩くパターンに変えられていた。 Price You Gotta Payでは3連符のハイハットの2つめを省略する箇所があった。 2011年のMr. Bigのツアーにおいては、更に右半身の演奏が困難になっていることが確認される。American Beautyのサビのドラムパターンでは、レコーディング時の右足だけでバスドラムを踏むパターンを、小節頭のみ右足、それ以外の裏打ちのバスドラムを全て左足で踏むパターンへと変えていた。 I Won't Get In My Way、Still Ain't Enough For Meなどの曲では、普通右足のみで踏むようなドラムパターンのキックを左足だけで踏んでいた。 Colorado Bulldogの冒頭やラストに登場する高速6連フレーズでは、以前は手3つ(RLR)・足3つ(RRL)と叩いていたものを、手4つ(RLRL)・足2つ(RL)へ変えられていた。 Shy Boyのダブルベースドラムのパターンでは、バース部においてバックビートと同時の箇所の右足のバスドラムが省略されていた。 Take Coverにおいては、以前まで右足のみでバスドラムを踏んでいたパターンを両足で交互に踏み分けるパターンへ変え、右足の負担を減らしている。また、このドラムパターンでは右手で3段階の強弱を付けることによって独特なウネリが出るのが特徴的であるが、その右手のストロークの使い分けが困難となったせいか、小節最後の16分を左手でタムを叩くことにより平坦なグルーヴとならないようにフォローしていると思われる。 (Take Coverのオリジナル・ドラムパターン) 右手 ○●●○ ○●○● ●○○● ○●●○ 左手 ○○○○ ●○○○ ○○○○ ●○○○ 右足 ●○○● ○○●○ ○●●○ ○○○● (2011年からのTake Coverのドラムパターン) 右手 ○●●○ ○●○● ●○○● ○●●○ 左手 ○○○○ ●○○○ ○○○○ ●○○● 右足 ●○○○ ○○●○ ○○○○ ○○○○ 左足 ○○○● ○○○○ ○●●○ ○○○○
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