パワーステアリングフルード (PSF)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 22:23 UTC 版)
「パワーステアリング」の記事における「パワーステアリングフルード (PSF)」の解説
油圧式および電動油圧式のパワーステアリングには、パワーステアリングフルード(PSF)という液体が動作流体に使われている。パワーステアリングオイル、パワステオイル、PSオイルなどと称される場合もあるが、エンジンオイルとは使用箇所も機能も別であり、ステアリングギアボックス内での潤滑と、パワーステアリングポンプから発生する油圧の伝達を担う液体である。なお、専用のPSFが使用されるようになったのは比較的後年のことで、当初はオートマチックトランスミッションフルード(ATF)を共用するものが主流であったほか、ハイドロニューマチック・サスペンション採用車種においては他の機構と共用される関係から独自の作動油を指定されている。 長年の使用によりフルードの劣化が進んだ場合には、パワーロスによる操作性悪化やポンプやリザーバータンクからの油漏れが大きくなるという現象が起きる。しかし、近年では油圧式パワーステアリングシステムの信頼性向上により、元々車両の取扱説明書で継ぎ足し以外のフルードの交換を 100000 km での交換あるいは不要としている車種も多い。それでも、フルードの劣化により操舵感が本来より重く感じる等の体感できる劣化を感じる場合は十分にあるので、やはり数万キロ程度の適度な間隔で交換することが望ましい。
※この「パワーステアリングフルード (PSF)」の解説は、「パワーステアリング」の解説の一部です。
「パワーステアリングフルード (PSF)」を含む「パワーステアリング」の記事については、「パワーステアリング」の概要を参照ください。
- パワーステアリングフルードのページへのリンク