パルス信号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/20 16:15 UTC 版)
「PSR B1937+21」の記事における「パルス信号」の解説
PSR B1937+21 には、一自転周期の間に主パルスと中間パルスの2つのパルスが観測されている。また、PSR B1937+21は普通のパルサーにはない極めて巨大なパルスをたまに出す事で知られている。1995年までにはこのような例は他にかにパルサーしか知られていなかったが、2006年までには1500のパルサーのうち11例見つかっている。巨大なパルスが初めて見つかったのはパルサー自身の発見から比較的すぐの1984年だったが、その速い回転速度のために詳しいデータ解析は10年以上もなされずに放置されていた。最近ではもっと巨大なパルスも発見されている。不思議なことにこの巨大なパルスは普通のパルス信号後部に現れる。この巨大なパルスは信号全体に比べると極めて短く10ナノ秒ぐらいである。流束密度にはばらつきがあるが 6978650000000000000♠6.5×10−22 Wm−2Hz−1(7004650000000000000♠6.5×104 ジャンスキー)にのぼることがある。このように大変短く、流束密度の高い信号から計算される輝度温度は 7039500000000000000♠5×1039 K を超えるため、電磁波では時々最も高輝度天体になるといえる 。従って、PSR B1937+21は最も高輝度なミリ秒パルサーであるといえよう また、電波だけでなくX線でも主信号と中間信号が観測される。
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