パルスインダクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 02:51 UTC 版)
それまでの誘導平衡型 (Induction Balance) と異なり、パルスインダクション型は高圧の電流をパルスとして地中に発射して金属を探知する。金属の存在しない地面であれば、パルスは一定の速度に従って消失する。金属が存在している場合、パルスが金属を流れるため消失までの時間がわずかに長くなるのでこの差から金属の存在を探知できる。 またこのパルスインダクション型は塩などの鉱物に反応しないため海中での金塊探査などに利用される。また探知範囲(探知できる深さ)が非常に広いという長所もある。一方で、このパルスインダクション型は「金属を探知する」能力に長けている一方で、金属から非鉄(金、銀などのレアメタル)と鉄を判別する能力に乏しいという欠点がある。 しかし探査機器の開発を長年行っていたアイルランドのエリック・フォスターは1983年に金属選別型パルスインダクション金属探知機を開発してそれまで多くの技術者が抱いていた概念を根底から覆した。これはそれぞれの金属が持つパルスへの反応や金属物の大きさから目標の金属だけを探知する回路を装備しており、例えば金の指輪を探している際には金の指輪にだけ反応し、銅の硬貨には反応しない。
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