パラシュート回収システムの提案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/26 23:03 UTC 版)
「マーキュリー・レッドストーン・ロケット」の記事における「パラシュート回収システムの提案」の解説
当初設計者らは、マーキュリー宇宙船を切り離したあとパラシュートで機体を回収することを企画していた。これは再使用型ロケット開発の初の大きな試みであり、また試験段階にまで到達したのもこれが初めてだった。 このシステムでは、ロケット頭部に備えられた二段階のパラシュートが使用される。第一段階では直径5.2メートルの一本の傘が開き、ロケットの姿勢を安定させ降下速度を下げる。その後このシュートが直径がそれぞれ20メートルの3本のメインパラシュートを引き出し、機体は大西洋に着水し回収船に収容される。 システムの実用性を検証するため完全装備のレッドストーンを使用して、着水衝撃試験・浮力試験・海軍の回収船により海上に浮遊するロケットを引き上げる演習など、数度の試験が行われた。これらはすべてロケットの回収が可能であることを示したが、予算不足によりそれ以上の開発が停止されたため、パラシュート回収システムは試験されなかった。
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