パブリック・ドメイン・ツール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 03:15 UTC 版)
「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」の記事における「パブリック・ドメイン・ツール」の解説
「パブリックドメイン#著作権法に特有の問題」も参照 パブリック・ドメイン・ツール(英: Public Domain Tools)は、「パブリックドメインへの供与」もしくは「パブリックドメインの標識」を宣言し、作品および素材をパブリックドメインと同等の条件で公開するための法的ツールである。作者が著作権を含む権利を残して他者に特定条件の下に利用を許諾するライセンスではない。 CC0は、作者の著作権を含む極力多くの権利を手放し、パブリックドメインへの供与を宣言する法的ツールである。CC0の供与の宣言における作者が手放す対象の権利は各国の著作権法に依存し、その法律内で作者が権利を持ち、作者が権利を手放しうる出来る限り多くの事項を対象とし、著作権の失効したパブリックドメインと同等条件の作品とする。法的に権利を手放すことを宣言が出来ない場合は、パブリックドメインへの供与と同意義のライセンスとして振る舞い、パブリックドメインと同等条件の作品とする。 CC0はソフトウェアのソースコードに適用するツールとして適当であるため、ソフトウェアライセンスとしての承認検証が実施されている。フリーソフトウェア財団はCC0がフリーソフトウェアの定義に適応するフリーソフトウェアライセンスと承認し、ソフトウェアのソースコードをパブリックドメインに置く手法として推奨している。オープンソース・イニシアティブはCC0の著作権の権利放棄の不確定性からオープンソースライセンスと承認しない判断を出している。 PDM(英: Public Domain Mark、日: パブリック・ドメイン・マーク)は、パブリックドメインに置かれている作品に改めてパブリックドメインの標識を明示するラベルである。PDMの標識の明示はパブリックドメインを表すラベルであり、コピーライトの制約から開放された公用の作品であることを示し、インターネット上でそのような作品を見つけやすくすることを手助けする。PDMは著作権の失効した作品に用いるため、CC0と異なり、作者以外の人によってPDMが作品につけられる可能性がある。ただし、地理的に異なる地域でPDMを用いるのは、各国の著作権法の定める権利の存続期間および適用領域が異なるため不適切となる可能性がある。
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