パネルドレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/01 08:29 UTC 版)
「ロベルタ ディ カメリーノ」の記事における「パネルドレス」の解説
バゴンギバッグとともにファッション史におけるロベルタの名を残したひとつにパネルドレスがある。 ジュリアーナは、幼い頃に遊んだ着せ替えの紙人形からヒントを得て、だまし絵(トロンプルイユTrompe-l'œil )をファッションの分野に初めて取り入れたと言われている。Tシャツのようなごく単純な構造でありながら、表面にだまし絵のテクニックを施し、例えばブラウスに上着を着てスカートにベルトをしているコーディネイトファッションを装うという、極めてユニークなドレス。皴になりにくいジャージー素材にプリントすることによって、上流階級のバカンスでの封建的なファッション理念をも解放したと言われる革新的なものだった。非常に高度なテクニックを要するため、パネルドレスは一枚の布から作り出す「着る芸術品」と言われている。正確無比なプリントと縫製技術を必要とし、二次元を三次元だと錯覚さえられる幾何学的な空間把握をデザイン画の段階で要求される高度なデザイン。遊びごごろに溢れたパネルドレスは、ファッション界を越えて反響を呼び、1980年にニューヨークのホイットニー美術館でデザイン画展が開催された。
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