パタゴニアヒバの木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/08 02:46 UTC 版)
「ロス・アレルセス国立公園」の記事における「パタゴニアヒバの木」の解説
公園内にはアルゼンチンで最大のパタゴニアヒバの森林がある。パタゴニアヒバは、外観がアメリカ合衆国のセコイアの木とよく比較され、非常に大きな樹木へと成長する。また、世界で最も長く生きる樹種の一つであり、チリの一部の木では樹齢が3,600年に達しているものがある。パタゴニアヒバはヒノキ科に属し、非常にゆっくりと成長する。植生はチリとアルゼンチンの狭い範囲に限定されており、木材利用のための伐採により生息の危機にさらされている。 公園内で最もよく知られている、ボートで訪れることが可能な、多くの観光客が訪れる森林がメネンデス湖(英語版)の北端にあるプエルト・サグラリオと呼ばれるボートの埠頭付近にある。そこにはアルゼンチンで知られている最大のパタゴニアヒバの木があり、木の高さは57メートル、直径は2.2メートルに達し、樹齢は2,600年に及ぶ。一般的なツアーではこの木がある森を訪れることになる。メネンデス湖の南西部には、さらに高く大きいパタゴニアヒバの木が存在すると考えられているが、その地域への立ち入りは制限されている。 公園内の原生林は7,407ヘクタールの面積を持ち、メネンデス湖の腕状に二手に分かれている一帯と、アムトゥイ・キメイ湖(英語版)(Amutui Quimey: マプチェ語で「失われた美」の意)の上流域、およびこれらの湖に注ぎ込む河川に沿って広がっている。
※この「パタゴニアヒバの木」の解説は、「ロス・アレルセス国立公園」の解説の一部です。
「パタゴニアヒバの木」を含む「ロス・アレルセス国立公園」の記事については、「ロス・アレルセス国立公園」の概要を参照ください。
- パタゴニアヒバの木のページへのリンク