バーンスタプル時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/27 14:49 UTC 版)
「ロバート・チャップマン (牧師)」の記事における「バーンスタプル時代」の解説
エベネツァー改革バプテスト教会の牧師となったロバートであったが、彼はひとつだけ、活動の条件を教会側に申し出た。それは、教会は聖書に記されたことにのみ従うべきであり、いかなる教派的な信条や信念にも従ってはならない、というものであった。当時、浸礼によるバプテスマを受けていない信者について、バプテスト教会は信者として受け入れないという教派的姿勢を示していたが、ロバートはこの姿勢に異議を唱え、キリストを信じる者すべてに教会は開放されているべきだと主張した。この彼の考え方は、当時、伝道者として最前線で活動していたアンソニー・ノリス・グローブスの考え方と類似しており、後にブレザレン運動にも影響を与える。 ロバートのこの超教派的姿勢には反対する者も教会内に存在したが、彼が粘り強く聖書に基づいて説得を行ったため、やがてエベネツァー改革バプテスト教会のうちに、教派に縛られないキリスト者の集まりが生まれた。さらに、一人の人間が支配する教会ではなく、万人司祭の考えを具現化する集まりを目指すべきこと、そして牧師職に付随して生じる俸給も拒否すべきこともロバートは提案し、ロバートは無給で伝道を続けた。日々の生活に必要なものについては、神が用意してくれるという強い信念をロバートは持ち続け、彼は一生独身で暮らしていた。また、ロバートは自らの考えを教会員全体に強制することがなかったことでも知られる。
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