バレエ団の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/27 00:27 UTC 版)
「フィンランド国立バレエ団」の記事における「バレエ団の構成」の解説
フィンランド国立バレエ団は、同国で唯一の国立バレエ団である。かつての所属ダンサーは、オペラ・ハウス付属のバレエ学校出身者が多数を占めていた。2017年の時点において団員の総数は80名以上に及び、フィンランド人ダンサーは約半数である。団員の出身国は23か国におよび、ダンスの国際化に対応した構成となっている。 フィンランドでは平等主義が浸透しているため、ウォティネンやビョルンが芸術監督を務めていた時代にはダンサーの階級制は存在していなかった。当時は踊り演じる役柄ごとに「ポイント」を配分し、月間に獲得したポイントによってギャラの支払額を決めるというシステムが採用されていた。このシステムにおいては、若いダンサーでもソリストに起用されるチャンスが与えられていた。 グレーヴが芸術監督に就任した後、バレエ団の実力アップを目指して4階級からなるダンサーの階級制を導入した。「才能や能力は健全な競争のもとで磨かれてこそ力になる」というのがグレーヴの主張であった。階級制の導入当初はバレエ団内部だけでなく外部からも「アンシャン・レジームへの逆行である」などと抵抗があったというが、よい意味においての実力主義の徹底による成果がバレエ団のみならずグレーヴの評価をも高めた。バレエ団の構成は2017年の時点でエトワール8人、プリンシパル5人、ソリスト12人、ダンサー(コール・ド・バレエ)55人、そしてユース・カンパニーに所属するダンサーが14人である。
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