バラエティに富む参加車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/28 05:15 UTC 版)
「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」の記事における「バラエティに富む参加車」の解説
アメリカの隣国という土地柄、キャデラックやリンカーン、パッカードなどのアメリカのメーカーやレーシングドライバーが多数出場していたのが特徴だが、もちろんメルセデス・ベンツやポルシェ、フェラーリなどのヨーロッパの主要メーカーも多数参加し、メキシコの荒れ果てた大地をアメリカの大排気量セダンとヨーロッパのスポーツカー、レーシングカーが走り回るという、他の公道レースにはないダイナミックな魅力が売りであった。 ヨーロッパのメーカーは大市場であるアメリカへの格好アピールの場として非常に力を入れており、ワークスやセミワークス車にスターリング・モス(メルセデスベンツ)やフィル・ヒル(フェラーリ)、ハンス・ヘルマン(ポルシェ)などのトップドライバーを乗せた。特にフェラーリやポルシェは、毎年カレラ・パナメリカーナ・メヒコのために特別に開発したマシンを持ち込むなどの力の入れようであった。 なお、ポルシェの主要モデルとして知られるポルシェ911カレラの「カレラ」のネーミングは、カレラ・パナメリカーナ・メヒコ向け特別モデルから取られたものである。ポルシェは後に「パナメーラ」も販売している。メルセデスはアメリカのディーラーからの提案を受けて、1952年大会で優勝した300SL(ガルウィング・クーペ)を市販モデルとして発売した。300SLに採用されていた縦型フィンのグリルはパナメリカーナグリルと名付けられ、その後AMGモデルに採用され、AMGの最強モデルを示す証となった。 また、アメリカのバックヤード・ビルダーが部品をかき集め、独自に組み立てた「カバッロ・デ・ヒエロ」(鉄の馬)などのワンオフ車が多数出場しているのも特徴の一つであった。
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