バクテリオシン [Bacteriocin]
(1)本体はタンパク質性の高分子(分子量数万)物質からバクテリオ・ファージの尾部のような構造や膜様構造をもつものがあること
(2)抗菌作用の範囲がきわめて狭く、それぞれの産生菌に近い細菌にのみ抗菌性があること
(3)感受性菌の表層の特定部位に吸着して作用すること
(4)産生はプラスミド遺伝子(バクテリオシン因子)に支配されていること
(5)作用機序はDNA、タンパク質の阻害あるいは細胞膜障害(電位差の消失)など
である。産生細菌は上記以外にサルモネラ、赤痢菌、エルビニア、ある種のブドウ球菌、粘液細菌、バチルス、クロストリジウム、バクテロイデス、放線菌などが知られている。
バクテリオシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/22 03:30 UTC 版)
バクテリオシン(Bacteriocin)とは、細菌類が産生する、おもに同種や類縁種に対する抗菌活性をもったタンパク質やペプチドの総称である。出芽酵母やゾウリムシのキラー因子と類似している。
- ^ André Gratia: A Forerunner in Microbial and Viral Genetics
- ^ Stephen H. Gillespie、Kathleen B. Bamford 著、山本 直樹、山岡 昇司、堀内 三吉 監訳 『一目でわかる微生物学と感染症 (第2版)』 p.4 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2009年1月28日発行、ISBN 978-4-89592-580-8
- ^ Stephen H. Gillespie、Kathleen B. Bamford 著、山本 直樹、山岡 昇司、堀内 三吉 監訳 『一目でわかる微生物学と感染症 (第2版)』 p.21 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2009年1月28日発行、ISBN 978-4-89592-580-8
- ^ Stephen H. Gillespie、Kathleen B. Bamford 著、山本 直樹、山岡 昇司、堀内 三吉 監訳 『一目でわかる微生物学と感染症 (第2版)』 p.50 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2009年1月28日発行、ISBN 978-4-89592-580-8
- 1 バクテリオシンとは
- 2 バクテリオシンの概要
固有名詞の分類
- バクテリオシンのページへのリンク