ハロウィン脱退後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 23:40 UTC 版)
「マイケル・キスク」の記事における「ハロウィン脱退後」の解説
自身の求める音楽性と合わないということから、メタルシーンを退き、1996年にソロ第1弾アルバム『インスタント・クラリティ』を発表。「The Calling」「New Horizons」といった楽曲にて、ハロウィン脱退以来久しく聴くことができなかった歌唱力を再確認した。「Always」は自殺したインゴ・シュヴィヒテンバーグに捧げられた楽曲で、ビデオクリップも作られている。ハロウィン時代よりもスタンダードに近い綺麗な歌モノのロックやバラードでまとめられている。カイ・ハンセン、エイドリアン・スミスがゲストとして参加。なお、キスクは前年に発表されたガンマ・レイのアルバム『ランド・オブ・ザ・フリー』にも参加することになった。このスタジオ録音の際に録った「Time To Break Free」のボーカルは、このアルバム内で最も素晴らしいボーカル・パフォーマンスとなり、カイ・ハンセンを含め、その場にいた全員が「彼が全曲歌った方が良いんじゃないか」と言ったというエピソードが残っている。カイ・ハンセン曰く「彼がまさにやろうとしていること(ソロとしてスタート)だからピッタリの楽曲だと思う」とのこと。 この頃のインタビューで「ハードロックも入っているが、このアルバムは今後のヴィジョンである」とインタビューで語っていた。そして、1999年に発表したセカンド・アルバム『R.T.S.』は、前述の言葉通り、前作のスタイルを自身の音楽スタイルで発展させてはいた。当時のインタビューでも「自分は元々(ハロウィン入りするよりもずっと以前から)典型的なヘヴィメタル人間ではない」とはっきり公言しており、クラシック・アルバムを出すことにも興味があるということすら示唆した(『R.T.S.』の「Easy」「Shadowfights」はオーケストラ・タッチのクラシック・ソングであった)。なお、窓辺で人の形をした何かがで佇んでいるジャケットや、敢えて全ての歌詞を載せなかった独特のインナーはこのアルバム・コンセプトによるもので、本人自身でデザインしたものである。
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