ハラソ祭り
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ハラソ祭り(ハラソまつり)は、梶賀町の梶賀漁港周辺で毎年1月第二月曜日(成人の日)に開催される、古式捕鯨を再現する祭りである。明治期に捕鯨は行われなくなったものの、飢饉が訪れるたびに梶賀浦に現れて住民を救ったクジラに感謝する祭りである。1990年(平成2年)には若者の帰省期間に開催するため1月3日に実施し、1991年(平成3年)には担い手不足により開催を断念した。 祭りではまずクジラの供養を行い、その後海へ出て「ハラソ」の掛け声とともに櫓を漕ぎ銛でクジラを突くという捕鯨の様子を再現する。クジラ供養(浦祈祷)は地蔵寺で行われる。浦祈祷の後、「ハラソ船」と呼ばれる和船が地元男性と希望者を乗せて漁船に曳かれながら梶賀漁港を出港し、曽根町の飛鳥神社へ向かう。飛鳥神社では鯨法を奉納し、岸壁に上がって紅白の派手な衣装に着替え、顔全体を白く塗り、口紅で歌舞伎役者の隈取のような模様を描いて梶賀へ戻る。梶賀漁港が近づくと、「ハラソ!ハラソ!」と連呼しながら櫓を漕いで銛でクジラを捕らえるさまを何度も披露しながら帰港する。 餅まきも行われる。
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