梶賀ハラソ祭り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 01:49 UTC 版)
三重県尾鷲市梶賀町で行われる。多くの鯨祭りが捕鯨を模した形で陸で行われるのに対し、実際に海に船で漕ぎ出す勇壮な祭である。毎年1月15日に開催され、江戸時代の古式捕鯨を再現したもので、梶賀町の地蔵寺での鯨の供養に始まり、当時と同じ「ハラソ船」という木造の鯨舟で古式漕法を使い海に出る。船には七本の大漁旗が掲げられ「ハラソ」や「ハラヨイヨイヨー」の掛け声が岸や漕ぎ手から発せられ、湾内を一周する間に「突き役(ハダシ)」と呼ばれる銛打ちが船先に飛び乗り、鯨を獲る様子が披露される。そのままハラソ船で曽根町の飛鳥神社まで出向き、豊漁祈願をして梶賀の港に戻ってくるという長い行程の祭りである。「ハラソ」の意味は諸説あり、銛打ちのことを「羽刺(はざし)」と呼ぶことや渡来人とされる「秦氏(はたし)」との縁(ゆかり)からなどといわれる。
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