囃子
笛、小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、太鼓(たいこ)という、楽器担当者を囃子方(はやしかた)と呼びます。
演目によっては、太鼓が登場しない場合もあります。
4種類が揃えば「四拍子(しびょうし)」、3種類ならば「三拍子(さんびょうし)」と言います。
「早い、うまい、安いの三拍子が揃う」「攻走守の三拍子が揃った選手」という言葉は、三つの必要な条件が揃っていることを意味しています。
囃子方の三拍子が揃うということもまた、必要な条件が揃っていることを意味します。
もしかすると、「三拍子が揃う」という日常の言葉の語源は、能楽用語にあるのかもしれません。
この囃子方に、地謡(じうたい)を加えた5種類の役割が、ひな祭りの五人囃子(ごにんばやし)になります。
よく見ると、雛人形の五人囃子は、手に道具を持っています。
能管、小鼓、大鼓、太鼓、最後の一人は扇を持っています。
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