ハイパーコンピュータの提案とは? わかりやすく解説

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ハイパーコンピュータの提案

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 14:38 UTC 版)

ハイパーコンピュータ」の記事における「ハイパーコンピュータの提案」の解説

無限に多数ステップ実行完了できるチューリング機械。単に、無限の計算量実行可能なだけでは不十分である。前提として、有限時間内に全ての計算終了させる必要がある提案されている例としては、時間の遅れ利用してハイパーコンピュータ無限の時間使って計算している間に観測者有限時間経過しか観測しない、という方式がある(この場合計算には無限大エネルギー要する)。別の例として、ゼノンのパラドックスから着想され純粋な数学的モデルであるゼノン機械Zeno machine)がある。ゼノン機械では、最初の1ステップを(例えば)1分で行い次のステップ0.5分で行い、さらに次のステップ0.25分で行う、というように1ステップにかかる時間半減していく。この時間を無限ステップまで合計すると、2分で無限ステップ実行できることになる。 無限時間チューリング機械は、ゼノン機械一般化したもので、潜在的に超限的な順序数によって列挙されるステップ数要する無限に長い計算実行できる。このチューリング機械は、停止しない計算において極限順序数達したときに特別な状態に遷移して完了しそこまでの無限の計算結果利用可能という点以外は普通のチューリング機械である。 実数コンピュータ理想のアナログコンピュータ)を Hypercomputation に使うこともある。これには物理定数例えチャイティンの定数)を無限の精度与えるといった考慮が必要と考えられ少なくとも熱雑音量子効果があったとしても任意の精度実数物理的値を測定できる必要がある量子力学系の状態の無限な重ね合わせ使って、非計算可能関数計算する。ただし、標準的な量子ビット使った量子コンピュータチューリング還元可能(計算高速化できても、これまで解けなかった問題解けない)と一般に予想されているため、ハイパーコンピュータとしては使えない考えられている。 無制限の非決定性呼ばれる技法使って計算可能関数計算できるではないかとも言われている。ただし、その無矛盾性計算能力には疑問投げかけられている。 今のところハイパーコンピュータ実際に作ることは不可能とされており、概念提示されるのみに留まっている。

※この「ハイパーコンピュータの提案」の解説は、「ハイパーコンピュータ」の解説の一部です。
「ハイパーコンピュータの提案」を含む「ハイパーコンピュータ」の記事については、「ハイパーコンピュータ」の概要を参照ください。

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