ネットロッジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 03:16 UTC 版)
世話役はリカ。店などの決まった拠点を持たず、インターネットを介しつながっている騎士たちのロッジ。ロッジとしては変わり種であり、集うメンバーも風変わりな人物が多いという。 リカ ネットで管理している〈ロッジ〉のまとめ役だが、神狩屋に言わせると「ならず者を飼うのが趣味で世話役をやっている」。眼鏡をかけた、長い黒髪の女性。飄々としていて、つかみどころがない。初対面の者を煙に巻こうとすることが好き。アニメに出てくる猫のような笑い方をする。肝心なことを笑ってはぐらかす一方、「面白いかと思って」(本人談)蒼衣と勇路たちを引き合わせるなど愉快犯めいたところがある。 保持する〈断章〉の名は〈友達の友達〉、あるいは〈チェシャ猫〉。毎日寝るたびに様々な人生を送る『リカ』の夢を見、その約半数は酷い死に方をして目を覚ます。そしてそのすべての『リカ』は実在し、夢の中の出来事も現実である。目を覚ますまでは夢と気付かないため、本人にも本当の自分がどれなのかが分かっていない。『金の卵をうむめんどり』に収録された三つの短編や、『いばら姫』に出てくる怖い話などの『加古下 梨花』『リカ』『小杉 璃華』は、全てこの〈断章〉の〈効果〉によるものだと思われる。「白雪姫」で夢見子による〈断章〉の暴発で死亡。 大隅(おおくま) 大柄で不良じみた格好をしているが気弱な中年男性。その性格とあまり効力の大きくない断章のため、前に所属していたロッジではめちゃくちゃな扱いを受けていたといい、引き取って世話をしてくれたリカに多大な恩義を感じ「姐さん」と呼んで慕っている。一時期は鬱のようになっていたが、リカに救われたことから社会復帰を果たした。 保持する〈断章〉の名は不明。〈葬儀屋〉と比べ「使えない死体処理係」と呼ばれている。大量のゴキブリに死体の肉を食わせて処理を行うという断章を持っているらしい。「白雪姫」で夢見子による〈断章〉の暴発で死亡。
※この「ネットロッジ」の解説は、「断章のグリム」の解説の一部です。
「ネットロッジ」を含む「断章のグリム」の記事については、「断章のグリム」の概要を参照ください。
- ネットロッジのページへのリンク