ニャティティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:44 UTC 版)
ニャティティ (英語版)は、東アフリカ西部に住むルオ族の伝統楽器。ハープやリラの原形とも言われている。弦は8本。本体はくり貫かれた円形状のいちじくの木で出来ており、ボディトップに牛の皮が張られている。かつて、その弦は雌牛のアキレス腱から作られていた。ルオ族がヴィクトリア湖周辺に居住し、漁業も営むようになったことから、次第にナイロン製の太い釣り糸にとって変った。8本の弦には性別まである。 アフリカにはハープ型弦楽器が数多くみられるが、ほとんどはハープとしての機能しか持たない。ルオ族のニャティティはその演奏方法から独特な進化を遂げた。ルオ族のニャティティは弦楽器だけでなく、打楽器としての役割も持つ。右足親指に付けるオドゥオングと呼ばれる鉄製のリング、右足首に付ける鈴状のガラがそれである。 ニャティティは楽器を地面に横に寝かせ、オドゥオングでニャティティのネックを叩き、ビートを刻み、ガラの鈴の音を同時に鳴らす、という高い技巧が要求される。
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