ニトログリコールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 化学物質 > グリコール > ニトログリコールの意味・解説 

エチレングリコールジニトラート

分子式C2H4N2O6
その他の名称ニトログリコール、エチレンジニトラート、二硝酸エチレングリコール、EGDN、Nitroglycol、Ethylene dinitrate、1,2-Ethanediol dinitrate、エチレングリコールジニトラート、Ethylene glycol dinitrate、エチレンニトラート、硝酸エチレンEthylene nitrate、Dinitric acid ethylene ester、1,2-Bis(nitrooxy)ethane、1,2-Ethanediyl dinitrate
体系名:硝酸1,2-エタンジイル、1,2-エタンジオールジニトラート、二硝酸エチレン1,2-ビス(ニトロオキシ)エタン


ニトログリコール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/03 13:54 UTC 版)

ニトログリコール
識別情報
CAS登録番号 628-96-6 
PubChem 40818
ChemSpider 37281 
UNII 9CZ6PE9E3J 
特性
化学式 C2H4N2O6
モル質量 152.1 g/mol
外観 油状、無色または淡黄色の液体
匂い 無臭[1]
密度 1.4918 g/cm3
融点

-22.0 °C

沸点

197.5 °C

への溶解度 5 g/l
蒸気圧 0.05 mmHg (@ 20 °C)[1]
爆発性
衝撃感度 0.02 kp m = 0.2 Nm
摩擦感度 36 kp = 353 N pistil load no reaction
危険性
GHSピクトグラム
NFPA 704
1
2
4
許容曝露限界 C 0.2 ppm (1 mg/m3) [皮膚][1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ニトログリコール (nitroglycol) は、エチレングリコール硝酸エステル。別名二硝酸グリコール、日本国の法律に基づく名称ではエチレングリコールジニトレート

ダイナマイトプラスチック爆弾など爆薬を製造する時に爆発物マーカーとして添加することが「可塑性爆薬の探知のための識別措置に関する条約」で国際的に義務付けられている。日本では「可塑性爆薬に含める物質等を定める告示」(平成9年通商産業省告示第548号)により、可塑性爆薬を製造する際に「探知剤」として添加しなければならない物質として義務化されている。爆発物探知機はこの物質に対して極微量であっても敏感に反応するように作られている。そのため、ごく微量でもこの物質が含まれていると、本当に爆発するかどうかに関係なくプラスチック爆弾と見なされ拘束される危険があるが、毒性の強い第1種指定化学物質であるため爆薬以外への添加は行われていない。

性質

工業的には単体で使用されることはなく、ニトログリセリンと混合してダイナマイトなどに加工される。

毒性

労働安全衛生法管理第2類物質に指定されている。

体内に吸収されやすく、暴露されると初期症状として、頭痛・嘔吐感・目眩が起きる。さらに暴露が続くと全身の衰弱・疲労感・四肢の疼痛が起こり、死亡する場合もある。

  • 経口 ラット LD50 616mg/kg
  • 経皮 ラット LD50 16000mg/kg

製造方法

エチレングリコール硝酸硫酸の混酸で硝化して製造する。

法規制

出典


ニトログリコール (nitroglycol)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 13:56 UTC 版)

火薬」の記事における「ニトログリコール (nitroglycol)」の解説

硝酸グリコールとも呼ばれるダイナマイトなどに使用される

※この「ニトログリコール (nitroglycol)」の解説は、「火薬」の解説の一部です。
「ニトログリコール (nitroglycol)」を含む「火薬」の記事については、「火薬」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ニトログリコール」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



ニトログリコールと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ニトログリコール」の関連用語

ニトログリコールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ニトログリコールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニトログリコール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの火薬 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS