ニクソンショック後の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 02:14 UTC 版)
「ニクソン・ショック」の記事における「ニクソンショック後の動き」の解説
大統領声明後の日本での混乱した動きは以下の通りである。 8月17日-佐藤首相が閣議後に大蔵省幹部と協議。引き続き市場を開放することに決定。この日も6億ドルの商いであった。首相の指示で柏木雄介顧問を急遽欧米に派遣。柏木顧問はパリでレネップOECD事務総長やフランス政府高官と意見交換した後にワシントン入りして、コナリー、ボルカー、マクラッケン、シュバイツアーIMF専務理事らと協議。 8月21日-佐藤首相に柏木顧問より報告が入る。日記に「どうも円の切り上げはやむを得ないか」と記す。 8月22日-大蔵省は極秘の緊急幹部会を開き、柏木情報も参考に変動相場制を検討したが結論は出ず。 8月26日-大蔵省文書課長が佐藤首相のもとへ、2日後に為替のフロートを最大7%幅で行い、デノミネーションも同時に行う案を打診する。首相はデノミ案は却下する。 8月27日-日銀のドル買いが1日12億ドルに達する。ここまででショック後に約40億ドルを日本銀行は買い入れていた。わずか10日間であった。 8月28日-1ドル360円の固定相場制から変動相場制に移行。初日は約5%上昇。
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