ニエプスの発明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:55 UTC 版)
最初の写真は、1827年にフランス人発明家ニセフォール・ニエプス (Joseph Nicéphore Niépce) による、石油の派生物であるユデアのアスファルト(瀝青)を塗布した磨いたシロメ(白鑞)の板に作成された画像である。彼はもともと石版画制作に興味を持っており、やがて手で彫るのではなく光で自動的に版を作る方法を模索した。瀝青は光に当てると硬くなって水に溶けなくなるため、これを使って印刷用の原版を作ろうとした。彼はこれをカメラ・オブスクラに装填して自然の映像を定着させることを思いつき、試行錯誤の結果1827年に自宅からの眺めを写した最初の写真を撮影した。カメラによる画像ではあったが、明るい日光の下(もと)、8時間もの露出が必要だった。その後ニエプスは、1724年のヨハン・ハインリッヒ・シュルツの発明に基づき、銀化合物を使った実験を始めた。
※この「ニエプスの発明」の解説は、「写真史」の解説の一部です。
「ニエプスの発明」を含む「写真史」の記事については、「写真史」の概要を参照ください。
- ニエプスの発明のページへのリンク