ニエレレの評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 08:10 UTC 版)
「ジュリウス・ニエレレ」の記事における「ニエレレの評価」の解説
彼の政策は一般にウジャマー村構想として知られる社会主義政策であり、アフリカ民族社会独自の社会主義的農業集団化方式であるウジャマーを重視し、銀行や企業の国営化などの統制経済により社会の平等化を図る彼の理想主義の現れであった。この計画は旱魃による食糧生産高の激減、輸出作物生産の軽視、及び1970年代の石油危機による原油価格高騰で失敗したものの、他のアフリカの政治家にありがちだった権力にしがみつく独裁者にならず、失政の責任をとって職を辞した彼のアフリカの平和・平等・安定を思う真剣な姿から、彼を「アフリカの父」の1人として尊敬する動きも少なくない。ニエレレにはムワリムという愛称があるが、これはスワヒリ語で「先生」を意味するものである。また、ニエレレは金銭に清廉な人物であった。 ニエレレのウジャマー思想を紹介した論文に井上順孝「J.K.ニエレレ―ウジャマーの志向するもの」(柳川啓一編『講座宗教学5・聖と俗のかなた』、東京大学出版会、1978年)がある。
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